2,530円(税込)
※5,000円(税込)以上買うと送料無料!新品でも中古品でもOK!
2022年に58歳という若さでこの世を去ったコルネット奏者/作曲家のロン・マイルス。ジョシュア・レッドマンの作品への参加でグラミー賞にノミネートされ、大学教授も務めるなど教育者としても多くの功績を残した彼だが、生前2011年に録音されていた未発表ライヴ音源。
■2020年にブルーノートから『Rainbow Signs』をリリースし、2021年9月にはヴィレッジ・ヴァンガードにてリーダー・デビュー。コロナ禍後初めてこの名門クラブでプレイしたことでも話題となったロン・マイルスだが、当時既に次作のレコーディングも計画されていたという。活動のベースを地元のデンバーに置いていたロンへの注目が急激に高まっていた中での急逝で、当時ブルーノートの社長であるドン・ウォズは、「ロンは才能溢れるアーティストでした。その心優しく、情に厚い人柄は、彼が演奏する精緻な音符のひとつひとつに反映されていました。こんなにも早く彼を失ったことに心を痛めていますが、彼が私たちに残してくれた音楽を通して彼の魂は永遠に生き続けることでしょう」と追悼を捧げていた。
■本作は、ロンがコロラド州ボルダーの会場「Old Main Chapel」で2011年9月21日に行ったライヴの模様を収録したもので、全てのテイクが今回初出となる。編成はビル・フリゼールとブライアン・ブレイドとのトリオで、このライヴの翌日にはロンのアルバム『Quiver』をレコーディングしたという。プロデュースはロンの長年のマネージャー兼プロデューサーだったハンス・ウェンドルが手掛け、ビル・フリゼール、ブライアン・ブレイド、ジェイソン・モラン、ドン・ウォズなど生前ロンと親交が深かったアーティストからのライナーノーツも収録している。
■レコーディングされた当日のライヴの模様について、ジェイソン・モランは「2011年9月21日、コロラド州ボルダーは完璧な状況だった。ロンは、前年にビル、ブライアンと結成したトリオで、書き上げたばかりの作品の初演を行ったんだ。ロンがまさにこの曲を仕上げていった瞬間だよ。バンドはこの新たな曲たちを探っていくためにステージへと上がった。そしてそれらの曲がオーディエンスへと伝わっていったんだ。会場にいる誰もが、その音楽がどう始まり、どう終わるか知らなかった。予測不可能な状況の中で、複雑かつメロディックな世界を通してロンの信念が染み渡っていったんだ」と語っている。
【パーソネル】
Ron Miles(cornet)
Bill Frisell(g)
Brian Blade(ds)
RON MILES / ロン・マイルス