KASHIFのプロデュースにより前年にナンバー・ワン・ヒット「Love Come Down」を記録した翌年のアルバム。録音はハリウッド、プロデュースもLEON F SYLVERS IIIとANDRE CYMONEが約半数づつ担当。前作の勢いそのままと言うより、新機軸を打ち出そうとした意気込みが感じられます。特にLEON SYLVERSが担当した5曲((1)(3)(4)(6)(7))はハイブリットな最先端のサウンドを駆使。ディスコ系からもやや離れたロック・テイストも盛り込んだ楽曲は、当時一部リスナーからは敬遠された向きもあったようですが、現在改めて聴いてみると悪かろうはずが無く、さすがLEON SYLVERSと言いたくなる質の高いダンサーが並んでいます。唯一のスロウ「Makin' Me So Proud」のアーバン感覚も素晴らしい。一方のANDRE CYMONEの担当作は更に尖がった曲が揃っており、こちらはややオーバー・プロデュースか?とも言いたくなってしまいますが、「Teenager」のような彼女のキャラクターを最大限に活かしたポップ・ナンバーなどはかなり秀逸です。
