3,300(税込)
10%OFF 2,970円(税込)
※5,000円(税込)以上買うと送料無料!新品でも中古品でもOK!
フランスを代表するワールド・ミュージック・レーベル《Buda Musique》からまたまたユニークな作品が登場しました。これまで同レーベルのモンゴル系音楽作品に深く携わってきた民族音楽学者で喉歌のプレイヤーでもあるジョアニ・キュルテが音楽を担当したモンゴル映画『冬眠さえできれば』のサウンドトラック作品です。
昨年の秋に行われた《東京フィルメックス・コンペティション》で上映された作品のひとつに『冬眠さえできれば』(原題:If Only I Could Hibernate/監督:ゾルジャルガル・プレブダシ)がありました。これはウランバートル郊外に住み、数学の才能に恵まれた10代の青年Ulziiが物理学コンクールで優勝し良い学校に進学するための奨学金を目指すものの、母親が地方で働くことを決めて家族を残して家を出て行くことになってしまい、Ulziiは勉強する代わりに妹や弟の世話をすることになり、家の暖房を維持するために厳しい冬を乗り切る大変な責任を負ってしまう…というストーリーです。そのコンペティションでは見事『観客賞』『審査員特別賞』の2冠を達成し、大きな反響を残しました。
そんな話題作のサントラを手掛けたフランス人ジョアニ・キュルテは、Budaから2022年に発表した“Chants Du Dedans, Chants Du Dehors”という作品を発表したメイハネというグループのメンバーでもあり、またその繋がりもあって昨年Budaからリリースされた歌手/ホーメイ/イギル/ドシプルール奏者バツフ・ドルジの『我が祖先への音楽』(サンビーニャ・インポート BDSI-8110)の実質的なプロデュースも担当していました。さらに同じくBudaからリリースされているフスグトゥン『ジャンガル』(BDR-6040)、V.A.『モンゴリアン・ホーミーのアンソロジー』(BDR-3234)といった作品の制作でも中心的な役割を担っていました。まさにフランスにおけるモンゴル音楽のキーパースンと言える人物です。
ここではそんな映画の内容に沿った様々なモンゴル音楽をジョアニの作曲/演奏で披露しています。倍音唱法の一種として知られるホーミー(喉歌)はもちろん、ギター、ドシプルール(トゥヴァの弦楽器)、モリンホール(モンゴルの弦楽器)、ダブルベース、口琴、そしてヒューマン・ビートボックスといったシンプルな楽器類を用いて創られたこの音楽は、サントラらしく多くの曲が1~2分ほどの長さですが、全体としてモンゴル音楽を分かり易く紹介する内容に仕上がっています。基本的にペンタトニック(5音階)を使用した器楽演奏は汎アジアをイメージさせますが、一方でホーミーやヒューマン・ビートボックスといった《肉声》やモリンホールを使った伝統楽器の演奏などからは、モンゴルのアイデンティティが強く感じられます。
映画をご覧になられた方はもちろん、そうで無い方もモンゴル音楽のサンプラーとしてご活用できる、まさにお勧めの1枚です。
●日本語解説/帯付き
(メーカーインフォより)
JOHANNI CURTET / ジョアニ・キュルテ