BEETHOVEN:SYMPHONY NO.6 / HAYDN:SYMPHONY NO.104

PIERRE MONTEUX ピエール・モントゥー

「春の祭典」初演50周年記念コンサートほか 晩年のロンドン・ライヴ集

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4,290円(税込)

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レーベル
SOMM
国(Country)
UK
フォーマット
CD
組数
2
規格番号
ARIADNE5028
通販番号
1008855689
発売日
2024年06月21日
EAN
4589538812720
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商品詳細情報

【収録内容】
CD1
カール・マリア・フォン・ウェーバー(1786-1826)
1. 祝典序曲

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)
2-6. 交響曲第6番 ヘ長調 作品68「田園」

モーリス・ラヴェル(1875-1937)
7-10. スペイン狂詩曲
11. ダフニスとクロエ 第2組曲

CD2
ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)
1-4. 交響曲第104番 ニ長調 Hob.I-104「ロンドン」
イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971)
5-17. 春の祭典

18. 拍手とアナウンス
19-25 ロンドン交響楽団員及び関係者へのインタビュー集
26. モントゥーへのインタビュー「ウィレム・ペイペルの交響曲第3番を語る」

アントニン・ドヴォルザーク(1841-1904)
27-28. 交響曲第7番 ニ短調 作品70 第1楽章と第2楽章のリハーサルより

【演奏者】
ピエール・モントゥー(指揮)
BBCノーザン管弦楽団・・・CD1 1-10
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団・・・CD1 11&CD2 1-4
ロンドン交響楽団・・・CD2 5-15&27-28
1963年10月18日 マンチェスター・タウンホール(ライヴ)・・・CD1 1-10
1960年12月25日 ロンドン、BBCスタジオ(ライヴ)・・・CD1 11&CD2 1-4
1963年5月29日 ロイヤル・アルバート・ホール(ライヴ)・・・CD2 5-18
1992年-1995年・・・CD2 19-25
1955年 アムステルダム・・・CD2 26
1959年10月・・・CD2 27-28
CD2 19-25のみステレオ、他はすべてモノラル音源: BBCラジオのエアチェック・・・CD1&CD2 1-18
総収録時間:159分

ファン必聴、モントゥー80代後半のライヴ音源が多数初出。作曲者臨席で行った「春の祭典」初演50周年記念コンサートは特に注目
1875年にフランスで生まれたピエール・モントゥーは若き日にはパリ楽壇を牽引する活躍を見せ、特にディアギレフに信頼されてバレエ・リュスで重要作品の初演を担いました。晩年には特にイギリスで人気と評価が沸騰し、85歳にしてロンドン交響楽団の首席指揮者に招かれましたが、その際モントゥーは25年間の契約を提示したと伝えられます。
多くの指揮者は高齢になるとテンポが遅くなる傾向がありますが、モントゥーは最晩年まで弛緩の無いテンポと誇張の無い表現によって格調高い音楽を奏で続けました。1960年代にPhilipsレーベル(現Decca)に行った録音は今もそれらの曲の最高水準に位置付けられており、このセットに収められたライヴ録音の数々からも同様の「モントゥーらしさ」が聞こえてきます。
演奏の機会が稀なウェーバーの祝典序曲は曲の終わり近くに英国国歌の旋律が現れます。ベートーヴェンの「田園」は1958年にウィーン・フィルを指揮したDecca盤とそっくりな引き締まった演奏(ただしこのライヴでは第1楽章提示部のリピートを省略)。得意としたラヴェルも立派な出来。「ダフニスとクロエ」は1912年にモントゥーがバレエ版の初演を指揮した作品です。この曲だけ冒頭に僅かな欠落があります。古典的な造形の中に細部の仕掛けとユーモアのセンスが結晶したハイドン作品もモントゥーの十八番ですが、第104番「ロンドン」は正規録音が無かっただけにファンには嬉しい掘り出し物。
「春の祭典」は初演からちょうど50年となる1963年5月29日に行われた特別コンサートで、指揮者の年齢(88歳)が信じられない矍鑠とした演奏が展開されてゆきます。最後の音が鳴りやまぬうちにロイヤル・アルバート・ホールを埋め尽くした聴衆から大歓声が沸き起こり、解説書によれば作曲者ストラヴィンスキーも客席からハンカチを振って演奏者を讃えたそうです。
演奏直後のステージや会場の様子を伝えるBBCのナレーションをカットしなかったのは、歴史的な演奏会の記録として好ましい配慮と言えるでしょう。CD2の19-25はクラシック音楽のドキュメンタリーで名高いジョン・トランスキー(当盤の解説も執筆)が、モントゥーの指揮で演奏したロンドン交響楽団の奏者たちを中心とする計8名にインタビューしたもの。いずれも短いものですが、当時の楽団員の高揚感が伝わります。
第2ヴァイオリン奏者だったマリナーの声が聞けたり、ロンドン交響楽団の初来日公演時のエピソードが混じっていたりするのは嬉しいところ。最後にはドヴォルザークの第7番のリハーサル約3分が収められています。
リマスターは歴史的録音の復刻で名高いポール・ベイリー。

(ナクソス・ジャパン)