60Sガレージから着実に、そして緻密に構築されたポップでガレージィなサイケ・サウンドに、極めてソフトな口当たりのボーカルのバランスが実に絶妙。HUMAN EXPRESSIONの"Calm Me Down"はフォーキーでハーモニー・ポップながら遠鳴りにトワイライトなガレージさを聴かせてくれるし、THE PRETTY THINGSの"Midnight to Six (Man)" はオリジナルのR&Bな荒々しさをサイケデリック・テイストに変容、ドラマーの見せ場を多く作ったナイスなアレンジ!!
カバーもさることながらオリジナル楽曲が秀逸。アルバム・オープナーの"In The Sound Room"は単調なビートにファズ・リフがのり、間の抜けたボーカル、メロディが実にいいアクセント!!しょっぱなからファズが炸裂するガレージ・チューン"Over and Over"はプルーンズの如く虫が鳴くようなファズが飛び散る名演!!