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『このレコードは素晴らしい!このレコードは彼のキャリアの全貌を一つにまとめたものだ。メキシコのナイトクラブ、ブルース、デカダンス…そういったものを捉えて表現されている。地下宇宙的なサウンドだ…. 』 - ジャイルス・ピーターソン
1924年にメキシコのチワワで生まれ、アート・ブレイキー、デイヴ・ブルーベック、ルイ・アームストロングといった偉大なアーティスト達とステージを共にしてきた伝説的なメキシコのジャズ・ドラマー、ティノ・コントレラスが最新作『La Noche de los Dioses』をジャイルス・ピーターソン率いる名門〈Brownswood〉よりリリース!
ジャイルス・ピーターソン、ティノ・コントレラス、ミュージシャンでありレコードコレクターでもあるカルロス・イカーザの3人の手によって実現した今作のリリースは、ジャイルス・ピーターソンが昨年より始動したリイシュー・レーベル〈Arc Records〉からの『Musica Infinita』のリイシューに続く第2弾のリリースとなる。ジャイルスはティノ・コントレラスの『Musica Infinita』を日本に来た際に初めて手にし、その後メキシコシティで偶然にもコントレラスと出会い今回のリリースが実現することとなった。
本作は、2020年にメキシコシティで制作、現代ジャズをテーマに3/4のリズムで表現した7つの新録音源を収録しており、ティノ・コントレラスはこのアルバムで自身の人生と人間性についての、スピリチュアルで万華鏡のようなサウンドを表現している。
アルバムのオープニングを飾る、元々70年代に作曲されたタイトル曲「La Noche de los Dioses」は、妖艶なソプラノサックスと力強い鍵盤のサウンドによって聴く者を超越的なところまで導くような楽曲。続く「Mascaras Blues」では、ヒプノティックなリズムの広がり、そして優雅なピアノソロが盛り上がりを作る仕上がりとなっている。5曲目の「El Sacrificio」は、コントレラスの過去50年の旅先での生活を表現したもので、呪術的なリズムセクションで旅の山場が表現されている。続く「Al Amanecer」は、曲全体が壮大な雰囲気に包まれた「新しい世界に生まれ変わる機会について」の楽曲であるとティノ・コントレラス本人は説明している。そして最後の「Nina Yahel」では彼の想像力が最大限に発揮された曲で、これまでの活動を総括すると共に、未来へと繋がる力強さを表現しており、作品が未来につながるサウンドであることをはっきり示すことでアルバムを締めくくっている。
TINO CONTRERAS Y SU GRUPO / ティノ・コントレラス
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