ヒップホップ経営学

ネルス・アビー

お金儲けのことはラッパーに訊け

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ISBN
9784866472270
発売年月
2025年8月
版型
四六
ページ数
512
製本
並製
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商品詳細情報

どん底から億万長者にのぼりつめたラッパーの
仰天サクセスストーリーに学ぶメイクマネー虎の巻!



・「サンデー毎日」(2025年12月14日号) にて書評が掲載されました! 評者は近田春夫さんです。
・「レコード・コレクターズ」(2025年11月号) にて書評が掲載されました! 評者は鳥居真道さんです。
・「日本経済新聞」(2025.10.2) にて書評が掲載されました! 評者は速水健朗さんです。
・「リアルサウンド ブック」にて、速水健朗さんと訳者・山形浩生さんの対談が公開されました!
・「沖縄タイムス」(2025.9.30) にて書評が掲載されました! 評者は川元康彦さん (共同通信記者) です (以下同)。
・「愛媛新聞」(2025.9.30) にて書評が掲載されました!
・「佐賀新聞」(2025.9.30) にて書評が掲載されました!
・「プレジデントオンライン」にて、本書からの抜粋記事「成功からわずか6年で自己破産…全世界2000万枚超の大ヒットを記録した歌手を破滅に追い込んだもの」が掲載されました!
・8/6 (水) J-WAVE「GRAND MARQUEE」に訳者・山形浩生さんがご出演されました!

・「NiEW」にて紹介されました!
・「リアルサウンド ブック」にて紹介されました!

本書が示すのはヒップホップの成功法則ではなく、権力構造への対抗戦略としての「自律的経済圏」の構築法。日本のインディーアーティストがアメリカとの差異を認識しながら読めば、戦略的思考という武器を獲得できるかもしれない。音楽というジャンルを超えたクリエイティブ・ビジネス全般に通じる実践書。
――遠山啓一さん (CANTEEN代表)

ミダス王は触れるもの全てを金に変えたが、ラッパーは言葉とイメージの流通操作で、無形の価値をありあまる資産に変えてしまう。まさに、現代の錬金術。その技術の種と仕掛けを暴こうとしているのだから、おっかない書である! こっそり読むといい。
――TaiTanさん (Dos Monos)

■書評掲載■
・サンデー毎日 (2025.12.14) | 笑えたのは8項目に亘るゴールドマン・サックスとヒップホップ界の経営やりくちについての比較だ | 近田春夫氏
・日本経済新聞 (2019.4.7) | カニエのリスニング・パーティー (新曲を様々な形のパーティーで披露する) は、ジョブズの独壇場だった製品発表スピーチになぞらえ分析される。まさにヒップホップは、多数のイノベーションでできている | 速水健朗氏
・共同通信 (2025.9.30) | 本書は欧米の経営学修士 (MBA) 課程で学ぶ内容を、ヒップホップ界の事例で学ぼうというもの。音楽に興味がなくても読めるはず | 川元康彦氏 (共同通信記者)

鈴木祐氏 (サイエンスライター)「個人的には、Jay-Zに学ぶリーダーシップ論と、Lil Nas Xの多様性論が楽しかった」ほかSNSでも話題!

◆人種差別や貧困などの逆境をはねのけて巨万の富を築いたラッパーおよびヒップホップ業界人を分析し、ビジネスで成功するための知恵を学べる一冊。

◆起業から資金調達、市場参入、ブランディング、プロモーション、人材管理、イノベーション、財務と法務、多角化まで、製品ライフサイクルに沿った章立てで順を追ってビジネスの基本を楽しく知れる。

◆登場するヒップホップ業界人: ジェイ・Z、ドクター・ドレー、カニエ・ウェスト、ドレイク、シュグ・ナイト、リアーナ ほか多数

◆翻訳はピケティ『資本とイデオロギー』(みすず書房) ほかでお馴染みの山形浩生。

〈目次〉
はじめに――名もなき者たちの台頭
株を選ぶ者 VS ビートを選ぶ者
資本主義創建の被害者たち
ヒップホップ――現代の価値ドライバー
ヒップホップ需要弾力性

本書の狙いと学習の要点

第1部 突破口をつかむ
第1章 市場調査
・市場調査をしたボディガード
第2章 ビジネス開発
・ヒップホップの先駆的ビジネス開発者
第3章 資本調達
・アメリカン・エキスプレス式資金調達アイデア VS ヒップホップの現実
・ヒップホップのエンジェル投資家
第4章 市場参入
・まわりから抜きん出る
・ドレイク――底辺からの出発 (スターティング・フロム・ザ・ボトム)
・定石外れの市場参入

第2部 ブレイク
第5章 評判とブランド
・ファレル・ウィリアムス――ビート、ライム、永遠の若さ
・スティーブ・スタウト――橋渡し役
・ジミー・ヘンチマン――おれの名前がおれの名 (マイ・ネーム・イズ・マイ・ネーム)
・評判をブランドに変える方法
・ブランド VS 評判
・ヒップホップ・ブランドのタマネギ
・ブランドをマネタイズ
・ヒップホップとブランドの三つのE
第6章 リスクと報酬
・ヒップホップのリスクと報酬
・50セント――リスクの男
・7万5000ドルの小切手
・リスクを嫌うハリウッド大物の誕生
第7章 交渉
・交渉材料――パワーブローカー、ヤバいマザーファッカー
・交渉材料を活用した交渉とサザンヒップホップの台頭
・ノー・リミットとキャッシュ・マネー
第8章 プロモーション
・マーケティングミックスのリミックス
・ストリートチーム
・「システムをむしれ」
・善行がよいプロモーションに
第9章 ビジョンとミッション

第3部 上を目指す
第10章 リーダーシップと経営管理
・ロッカフェラの興亡
・ソー・ソリッドのメガマンに学ぶリーダーシップ12のルール
第11章 人材管理
・採用
・マネジメント――ヒップホップのスーパーマネージャー
・サポート
第12章 多様性 (ダイバーシティ)
・ストームジー――多様な人々への投資家
・デス・ロウでの多様性
・ラップの鉄の女
・ゲイラッパーの台頭
第13章 イノベーション
・カニエ――ヒップホップのアップル社
・偉大なイノベーターの本能
・境界に挑むイノベーションで評判が転落するとき
第14章 競争
・ヒップホップの競争性
・多様性と競争の激しさ――お飾りだけの女性
・ニッキー・ミナージュとカーディ・B――作られた競争
・ジェイ・Zの市場リーダーシップ戦略
・競争と市場シェア――『ザ・ソース』VS『XXL』
・競争、インフレ、市場シェア――インディーズ VS メジャー
・お芝居としての競争

第4部 頂点にとどまる
第15章 進化
・ドクター・ドレー――新しいものを受け入れる
・ジェイ・Z――時代は変化する
・MCハマー――コースから吹き飛ばされて
・純粋性と収益性――逆相関?
第16章 過小評価されている資産と顧客
・アップル・ボトムズ・ジーンズ
第17章 財務と法務
・リアーナ――よい財務顧問と代理人の必要性
・監視人を監視するのはだれ?
・弁護士、訴訟、無法状態

第5部 拡大
第18章 多角化
・多角化とヒップホップ
・ケーススタディ――名声活用多角化の実態
・王者となった (フレッシュ) プリンス

結論 来た、見た、資本化した

謝辞

訳者あとがき


翻訳: 山形浩生 (やまがた・ひろお)
翻訳家, 評論家. 1964年, 東京生まれ.
東京大学都市工学科修士課程およびマサチューセッツ工科大学 (MIT) 不動産センター修士課程修了. 途上国援助業務のかたわら, 翻訳および各種の雑文書きに手を染める.
著書に『翻訳者の全技術』(星海社新書, 2025)『経済のトリセツ』(亜紀書房, 2021)『たかがバロウズ本.』(大村書店, 2003) ほか. 訳書にピケティ『資本とイデオロギー』(共訳, みすず書房, 2023) ウィルソン『インターネットポルノ中毒』(DU BOOKS, 2021) ほか.