◆2007年、当時まだ13歳~17歳という若い子供たちがバンド活動をスタートさせ、自分たちを育ててくれたジミ・ヘンドリックスやドアーズ、レッド・ツェッペリンといったクラシック・ロックに最大の敬意を表しながら、モダンでありながらヴィンテージ感漂う最高のサイケデリック・サザン・ロック・サウンドを奏でながら地元オランダからヨーロッパを中心に熱い注目を集める存在へと成長していった。それが、ベースレスという異色の編成からなるPablo van de PoelとLuka van de Poel兄弟とRobin Pisoによるトリオ・アクト、デウォルフだ。
◆地元オランダでは現在最も人気があり最もクールなバンドという地位を確立し、その熱いライヴ・パフォーマンスで「最高のライヴ・アクト」として称賛を受ける存在となったデウォルフ。いまだ20代半ばながら10年以上のキャリアを誇る彼らが、ツアー中のヴァンの中や狭い楽屋の中、ホテルの一室などあらゆる場所で、あふれ出る創造性を生々しく4トラック・カセット・レコーダー、TASCAM PORTA TWOにレコーディングしていった異色のアルバム『TASCAM TAPES』に続く最新作『WOLFFPACK』を早くも完成させた…!
◆このアルバムには、彼らの友人たちも多数ゲストとして参加している。ソウルフルでサイケデリックなファンク・ロックが炸裂する「Yes You Do」には、元ウルフマザーのイアン・ぺレスと、同じオランダ出身のシンガー・ソングライター、ジュディ・ブランクが、堂々たるファンク・チューン「Treasure City Moonchild」にはDawn BrothersのLevi Visが華麗なベースで参加しており、「Do Me」にはフランスのシンガー・ソングライター、テオ・ローレンスも参加している他、ツアー仲間でもあるブルース・ロッカー、The Grand EastやBroken Brassなども参加。仲間たちやファンのみんなと共に創り上げていったこのアルバムには、デウォルフの他の作品と比べても凄まじいまでに大胆な”サイケデリック・ロック”がサウンドに封じ込まれているのだ。
◆世界的なロックダウンという前代未聞の年となった2020年、PabloとLukaのvan de Poel兄弟とRobin Pisoは彼らの持つ独自の創造性やアイデアを研ぎ澄ませながら、新たな堂々たる最新作を創り上げてくれた。気持ちよさ全開の最高なファンク・グルーヴをベースに、70年代のソウル・ファンクからファズ・サイケ的なサウンドを大胆に展開していくこの『WOLFFPACK』、まごうことなきデウォルフ・サウンドが高らかに鳴り響く、世界を覆う不安感を一気に吹き飛ばしてくれるかのようなアルバムだ。