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マイルス・デイヴィスのグループを離れたジャック・ディジョネットがジャズ・ロックを追求した幻のグループ、コンポストが72、73年に残した2作品が初CD化!73年発表のセカンドはギタリストやヴォーカリストをゲストに迎え、よりバラエティに富んだインテリジェンスをも感じさせる楽曲を含んだ好盤!
1970年代前半のジャズ界は、前例がないほど「集団の時代」だった。チック・コリアとスタンリー・クラークはリターン・トゥ・フォーエヴァーを組み、ウェイン・ショーターとミロスラフ・ヴィトウスはジョー・ザヴィヌルを呼び寄せてウェザー・リポートを作った。ジョン・マクラフリンはマハヴィシュヌ・オーケストラを立ち上げ、ラリー・コリエルはマイク・マンデルと共にイレヴンス・ハウスを組織した。
いくつものバンドが生まれては消えた。その間に支持を確立して今やその存在が神格化されている連中もいれば、CD化がなかなか進まなかったためか再評価の機会を逃してしまった団体もいる。その最右翼が トライブ、そして本作を吹き込んだコンポスト(堆肥、混合物を意味する)だろう。
メンバーはジャック・ディジョネット(ドラムス&キーボード)、ジャック・グレッグ(ベース)、ボブ・モーゼス(ドラムス)、ジュマ・サントス(パーカッション)、ハロルド・ヴィック(サックス&フルート)
グループ名を冠したファースト・アルバムに続く第2弾にあたる本作(73年全米リリース)は、メンバーとルー・コートニーが共同でプロデュースした。ルー・コートニー・・・R&Bやソウル・ミュージックのファンなら彼の名前を聞いたことがあるだろう。人気ヴォーカル・グループ、フィフス・ディメンションの元メンバーにして、『アイム・イン・ニード・オブ・ラヴ』などのソロ・ワークスでも知られるシンガーだ。なぜ彼を制作陣に迎えたのか、今も現役のディジョネットやモーゼスに会った時にぜひ尋ねてみたいところだが、前作は共同プロデューサーにロック系のマーティン・ラシェントを迎えた(いささか)ロック寄りの内容だったから、今度はR&B~ソウル色を強めたサウンド作りを狙った上でコートニーと組んだのかもしれない。しかも当アルバムには、ローランド・プリンス、エド・フィニー(ギター)、ジャンヌ・リー(ヴォーカル)といったゲスト・ミュージシャンも加わっている。コートニーの歌声も「ムーンソング」で大きくフィーチャーされており、アルバムの内容は前作に比してさらに多彩、バラエティに富むものとなった。作曲もサントスを除く4人の持ち寄りとなり(メンバー全員の共作は消えた)、ハプニングや手ごたえを感じさせるサウンドが続く。~解説より
解説:原田和典
帯・解説付き国内仕様盤
原盤:WOUNDED BIRD/WOU2031
COMPOST / コンポスト