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1stアルバムのトリオ作が静かな話題になった小林洋子さんの新作。どんなところで話題になったかというと、あのMOOKSのオリジナル冊子でだったり、レーベル・オーナーである明田川さんが“日本で一番好きな女性ピアニスト”といったことだったり、この12月ラーシュの追加公演が決まったライブ・ハウスの店長が、“素直に好き”といったことだったり・・・。本人のおそらく性格にもより、知名度は、きっとそれほど高くなくて、どちらかというと目立たない存在。でもピアノが鳴れば、そんな知名度なんてどうでもよく、伝わるんだと思います。と、いうか、そんな知名度とか名を売る姿勢と無縁な気持ちこそが、このピュアな世界を生んでいるのだと思います。
彼女の世界に言えるのは、虚飾がない、ということ。1曲ギタリストの鈴木さんの曲をのぞいた全てのオリジナル。その美しいコンポーズが証明するように、ソロも非常に美しい響きがあるわけですが、媚びのない世界、と言ったらいいのか、全ての音が素直・・に鳴っているという印象をもちます。
ビル・エヴァンスを始めとし、キース・ジャレット、エンリコ・ピエラヌンツィ、ナタリー・ローリエらを好きなピアニスト、と語るように、世界は詩情溢れるヨーロピアン的なものを志向する世界(そのMOOKSの冊子にも、目を閉じたら日本人とは思わないかも・・とありました)。
このDUOは、ピットインやアケタの店を始めとしてライブを重ねてきたコンビの満を持しての一作。美しい楽曲や、ピアノの響きは、なんの予備知識もなく聴いた方をビックリさせる世界があるのでは?と思います。
小林洋子(p),鈴木徹大(g)
[ 2005 ]
YOKO KOBAYASHI / 小林洋子