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1971年以来、初めてイタリアで発見されたオリジナル・マスターテープからプレスされたNOW-AGAIN RESERVE EDITION (2021)の後にリリースされたシングルLP盤になります。
72年英国系オブスキュア・ドリーミー・アシッド・フォークの代表的傑作最高峰盤がアナログ・リイシュー!
2000年前後のリイシューを契機にサイケ・ファンの間で広く確固たる評価を獲得、今なおアシッド・フォーク/ドリーミー・サイケの大名盤として語り継がれる『DREAMING WITH ALICE』は、画家を志し放浪していたMARK FRYが19歳でイタリアのRCA傘下レーベルITに吹き込んだ72年のカルトなデビュー盤。オリジナルは1600ユーロを超えるとか。
ナイーヴな少年ぽさを残しながら憂いを帯びた優しいウィスパリング・ヴォイスと、キラキラと鳴り響くギターのアルペジオを中心とした最小限のバッキング、浮遊するフルート、ポコポコしたパーカッションの響き、そしてエコー処理による残響音の美しさ。なによりも素晴らしいのは夢幻感に溢れたメロディと曲構成。曲間にテーマ曲の短い断片を入れているのも素晴らしく先進的で、DONOVANやINCREDIBLE STRING BANDをより酩酊させたようなファンタジックでフェアリーテイルな音世界にあっという間に浸れます。メロウでジェントル、アシッドでマジカルでピースフルでカラフルなイーリー・サイケデリック・フォーク傑作中の傑作です。
MARK FRY / マーク・フライ