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ブラジル北東部の伝統リズム「コーコ」の巨人、ジャクソン・ド・パンデイロ。 偶然発見された1980年のライブ・レコーディングのマスター・テープが奇跡のCD化成る。74年/76年のスタジオ・レコーディング未発表音源をボーナス・トラックとして収録も嬉!!
ブラジル北東部音楽、通称「ノルデスチ」において、バイアォンの王ルイス・ゴンザーガと並び称される、伝統舞踊「コーコ」の御大がジャクソン・ド・パンデイロだ。芸名通りパンデイロを片手に、巧みなブレイキングを用いたコミカルなサウンドで一世を風靡したそのスタイルは、後進のノルデスチ・ムーヴメントに大きな影響をもたらしたのをはじめ、70年初頭には、ブラジル僻地の伝統音楽を掘り起こす「トロピカリズモ」のポリシーの元、かのジルベルト・ジルにカバーされスポットを浴びるなど、MPBシーンへの波及も絶大な偉人である。多くのレコーディングが残されているジャクソンのライブ・アルバムの存在は、これまでの史実では無かったが、今回、偶然にもブラジル南部でのツアー・ライブ時の音源が発見され、ディスコベルタス社の手によってCDパッケージが為されたという、ジャクソン没後30年を経た軌跡の復刻プロジェクトが本作である。
パンデイロのリズミカルなタッチと、飄々としたキャラクターで綴られたコーコ名曲の数々が次々と現れる。オープニングはメドレー構成で煽り、キャリア最大のヒット曲#2「Chiclete Com Banana」などを含む興奮のライブ・トラックが全6曲。元来の楽天的な性格が否応無しに観客を楽しませるパフォーマンス性の高さは、まさに圧巻の一言だ。加えてマニアもびっくりなのがラスト5曲。#7はラジオ局MECに眠っていた1974年のメドレー・セッション、そして続く4曲は、1976年収録のスタジオ・レコーディングという、いずれも世界初登場の未発表音源というから、ディスコベルタスのこだわりのリイシュー・ワークは、まさに抜かりない。
ブラジル地方サウンドが持つ生命力と、身体の芯まで鳴り渡るリズム。今まさに注目されるグローカル・ビーツの一旦としてのノルデスチを紐解く上でも、秘宝的なプロジェクトといえる逸品。
* bônus (estúdio)
JACKSON DO PANDEIRO / ジャクソン・ド・パンデイロ