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シンフォニストの聖なるナンバー、第5番!
ベートーヴェンからチャイコフスキー、シベリウス、マーラー、ショスタコーヴィチを経て
21世紀の吉松に連なる壮大なシンフォニーの系譜!
Chandosのコンポーザー・イン・レジデンス吉松隆の作品集第6作目となった当アルバムに収められた《交響曲第5番》はサントリー音楽財団の委嘱により作曲、2001年10月6日、サントリーホールで藤岡幸夫指揮東京都交響楽団により初演されました。このレコーディングはその翌年の夏、マンチェスターでオケをいつも通りBBCフィルハーモニックに変えて行われたもの。
少年時代に聴いたベートーヴェンの「運命」と、そのスコアを父親に見せてもらったときの感動が原点となって作曲を志した吉松隆にとって、「第5」とは、まさに聖なるナンバーに他なりません。
ベートーヴェン、チャイコフスキー、シベリウス、マーラー、ショスタコーヴィチといったシンフォニストたちが難産の末生み出した「第5」の伝統に(周囲の期待以上に!)徹底的にこだわった作品の誕生。21世紀型「運命動機(ジャジャジャジャーン)」で開始され、激烈なアレグロに突入する第1楽章は作曲家自身の説明によると「ファウスト的な、思索し(後悔し)疾走し(暴走)する自我」。以下第2楽章の悪魔的スケルツォ、第3楽章の悲歌、そしてロック・ビートが響き渡る豪快なフィナーレ! 最後はハ長調の主和音(ドミソ)で開き直るところも含め、聴きどころ満載。そして規模も超ド級。委嘱の際「30分くらい」という注文があったといのことですが、聖なる「第5」への激烈な思い入れが果てしなく込められた結果、時間制限を遙かに越え、これまでの彼の交響曲の中でも最大規模に発展(約47分)してしまったと伝えられています。オーケストラの編成も巨大(4管フル編成)です。
なお交響曲第5番は、このCDのリリースを待たずして今年3月に亡くなった作曲家の父、吉松正高に捧げられています。
「―― 第5番の初演の日、父は病気の身をおしてコンサート・ホールに来てくれた。演奏が終わって私が『どうだった?』と聞くと、『やかましい曲だね。疲れた』と言い、私が『ベートーヴェンの第5を聴いたゲーテも同じようなことを言ったそうだよ』と言うと、優しく微笑んだ。その曲は今、墓標になった。(吉松 隆/ブックレット解説より)」
そしてこのアルバムがリリースされた2003年は、亡き手塚治虫がアトムの誕生年として設定した年、アトム・イヤーでもありました。2003年春から毎週日曜日に放映され、話題を呼んだ「Astro Boy 鉄腕アトム」(フジテレビ系 日曜日)、その音楽で辣腕をふるっているのが吉松隆です。前作「アトム・ハーツ・クラブ組曲第1番」が現・手塚プロの目に留まり、音楽担当の話に発展したとのこと。ここに収められた続編のフィナーレには、ちょっとだけ旧アニメの主題歌旋律が入っています。(資料提供:東京エムプラス)
【収録曲】
吉松隆:
1. 交響曲第5番 op.87(2001)
2. アトム・ハーツ・クラブ組曲第2番 op.79a(1999/2000)
3. 鳥たちの祝祭への前奏曲(2000)
【演奏者】
藤岡幸夫(指揮)BBCフィルハーモニック
SACHIO FUJIOKA / 藤岡幸夫
日本の指揮者