アルゼンチン人リード奏者の1970年代の録音。リーダー含む4管が暴れまわる(しかも全員巧い!)45分にも及ぶスピリチュアルな組曲の他、トリオによる「I CAN'T GET STARTED」のカバー。そして、ビッグ・バンド並みのブラス・アンサンブルをバックに迎えたスインギーなオリジナル曲で構成されている。いづれも’70年代らしく、エレピをフィーチュアしており、ゴリゴリの演奏の中に幻想的な雰囲気を醸し出している。アルゼンチンのコルトレーンと呼ばれているそうだが、乾いた音質の録音状態のせいもあるのか、ジョージ・コールマンをうっすらと思わせる攻撃的プレイ。ゴリゴリ・テナー・ファンの方は特に楽しめる作品です。