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エミリオ・モラレス:チューチョ・ヴァルデス、ゴンサロ・ルバルカーバを超える遅咲きの天才ピアニスト。ラテン/ジャズ・ピアノ・フリークのすべてを充足させるに有り余る、近年ジャズ・クバーナの最高傑作誕生!
バンドは、キューバのピアニスト偉人、フラン・エミリオ・フリンが率いていたデスカルガ/ジャズ・バンド名を踏襲した「ヌエヴォ・ロス・アミーゴス」なるダブルベース+4パーカッションのユニットが主体で、ヴォーカル&コーラス、そしてトランペットがゲストでアクセントになっている。
まず、控えめなオープニングが良い。作曲も手掛けるエミリオ自身が、キューバン・パーカッションの英雄タタ・ギネスに捧げたチャチャチャ=ジャズの親愛な響きに、自ずと引き込まれる。キューバ古典曲として名高いM2,5,7は、弾けるようなピアノとパーカッション陣がスタイリッシュにシンクロするキューバ・ジャズ・マナーを極めた、エミリオのプレイヤーとしてのセンスが窺い知れるハイライト。M3,8は、ジャズ系の本格ソロ・シンガーとしてキューバからデビューした♀vo.ソリーをフロントに、キューバ・ジャズ・ヴォーカルの洒脱なセンスを味わい、若手ジャズ・トランペッター、ジャセック・マンサーノを迎えたM4では、アグレッシヴなリズムと美しい旋律の表情が、とにかく絶妙なバランスなのだ。ボサ・ノヴァにも通じるフィーリンの大家、ホセ・アントニオ・メンデス作M9では、淀みなくゆったりと流れるピアノに胸を打たれ、唯一のスタンダード・カバーとなったM10「ニカス・ドリームス」では、大胆なラテン・アップデート手法にスキルの高さを覚えずにはいられない。
【Musician : NUEVO LOS AMIGOS】
EMILIO MORALES : piano
FABIAN GARCIA : contrabass ・・アレイート・オールスーズを思い出す英雄
OMAR GONZALEZ : contrabass (track 4 & 10)・・ロベルト・フォンセカ・バンドの柱
EMILIO DEL MONTE : timbales, chorus ・・タタ・グィネスと並ぶキューバの宝物
EMILIO DEL MONTE Jr. : percussion ・・父のDNA受け継ぎ進化したハイブリッド虎
ENRIQUE LAZAGA : guiro, percussion・・ギロといえばこの人、ギロで飯が食える職人
【Guest Musicians】
YASEK MANZANO : fl.horn (track 4)
SORY : vocal, chorus (track 3 & 8)
Tata Guinness (LIVE)
EMILIO MORALES / エミリオ・モラレス