1,980円(税込)
※5,000円(税込)以上買うと送料無料!新品でも中古品でもOK!
3月度WEB、店舗スタッフ推薦盤
今、ジャズ・ピアニストが向かう方向性にはトリオ・フォーマットしかなくなってしまったのだろうか、いや、決してそうではなかった。本作を聴いた第一印象がそれだった。宇宙を想起させるオープナーでは自らがソプラノ・サックスを握る。ピアニストのソプラノ・サックス、キース・ジャレットの名が過る。サウンドはむしろウエイン・ショーターか。続く曲群も「ロウ・エンド・セオリー」以降のアンダーグラウンド・ヒップ・ホップ・シーンの雄であるフライング・ロータスことスティーヴン・エリソンのレーベルからのリリースということだったが、まさにれっきとしたジャズである。ウエスト・コーストのコミュニティーの同世代の若いミュージシャンとのコラボレーションということで現代メインストリームの延長上にありながらもスピリチュアル・ジャズといったレア・グルーブにまで敬意が払われた独特の質感が新鮮な音を齎している。ニーボディのベン・ウェンデルのテナー・サックスは実に現代的に響き、ベースとドラムスは実にファット。特にドラムスのザック・ハーモンはしっかりとしたスイング・マナーの継承を持ち込み不思議な新しさを満たしている。アコースティック・ピアノだけでなく様々なシンセ・サウンド等の全体を覆うストレンジループの音工が今という時代をしっかりと表現している。(新宿ジャズ館 四浦)
Austin Peralta(p),Zane Musa (as), Ben Wendel (ts,ss), Hamilton Price (b) Zach Harmon (ds),etc.
2006年に15歳という若さでアルバムデビューし、ジャズ界の“王子 様”と呼ばれたオースティン・ペラルタがなんと、あのフライング・ロータス主宰の 【BRAINFEEDER】からニュー・アルバムをリリース!チック・コリアやハンク・ジョーンズ、そして ロン・カーターなどとの共演歴をもちながらも彼はセッション・プレイヤーとして、エリカ・バドゥからシャフィーク・フセインに至るまでの大物、更にはLAの伝説的ビッグバンド、ホレス・タプスコットのパン・アフリカン・ピープルズ・オーケストラと共に演奏したこともある実力者である。本作では、ゼーン・ムーサ(アルト・サックス)、ベン・ウェンデル(テノールとソプラノ)、ハミルトン・プライス(ベース)、ザック・ハーモンなどのプロのジャズ・ミュージシャンをバックに、また長年の友人であり仕事仲間でもあるストレンジループに、アルバム全体のエレクトリック・マニュピレータを依頼。またシネマティック・オーケストラとシンガー であるハイディ・フォーゲルとの才気溢れるコラボレーションでアルバムの最後を飾っている。「この作品は、 俺が【BRAINFEEDER】に進んで欲しい方向性への第一歩なんだ。面白いエレクトロと、真のミュージシャン精神さ。」とフライング・ロータスが語る様に、様々な意味で今までずっと
AUSTIN PERALTA / オースティン・ペラルタ