津田貴司・福島恵一 商品一覧

津田貴司・福島恵一 | アーティスト商品一覧 (1件)

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  • リスニング・イベント「松籟夜話」の記録と考察

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    聴くことを深めるために——2014〜2017年に全10回にわたって開催されたリスニング・イベント「松籟夜話」の記録と考察。ミシェル・ドネダ、デイヴィッド・トゥープ、フランシスコ・ロペス、ジム・オルーク、tamaru、Amephone、宮里千里、ジル・オーブリー、アルバート・アイラーといった音楽家たちに焦点当てながら、綿密に選定・配列された約200枚のプレイリストをもとに「音をして語らしめる」松籟夜話のドキュメント、そこから浮かび上がるキーワード〈音響・環境・即興〉をめぐる論考・エッセイ・対話から成る全10夜+全18章の592ページ。〈音響・環境・即興〉の諸相を掘り下げる過程において、著者のリスナーまたは演奏家としての体験、そして美術、映画、演劇、文学、哲学、建築、都市論、身体論、文化人類学といった他分野の概念・図式を練り合わせて編み出される独自の語法が、来たるべき〈耳〉の態勢を言語化し、「聴くこと」に新たな光を当てる。「音を聴くこと」は単に「情報を読むこと」にとどまらない。音楽の持つ豊かな「汲み尽くせなさ」に、〈耳〉はどのように対峙することができるのか。▼目次●はじめにI|松籟夜話への助走●第1章 コンセプト、配置・布置1. 主要コンセプト2. 集まっていっしょに聴くこと3. 言葉を交わす(差し挟む)こと4. 録音を聴くということ5. 松籟夜話の求める場のあり方6. 音を聞き分け、結びつける耳の原理7. 松籟夜話の志向を具体的に造形する歸山スピーカー8. 発想・思考の補助線とそれを生み出すアーカイヴII|松籟夜話の実践●第一夜 ミシェル・ドネダと「予兆」1. 環境とドネダ2. ドネダと声●第二夜 音響化する音を捉えるデイヴィッド・トゥープの野生の耳1. 熱帯雨林という力の場2. 即興演奏に噴出する過剰な力3. 溶けていく輪郭、見出される新たなかたち●第三夜 熱帯雨林を聴くフランシスコ・ロペスの耳の「視界」1. 熱帯雨林への入り口2. 熱帯雨林の深奥へ3. 熱帯雨林に惑わされる●第四夜 スティルライフによるスティルライフ1. 身体が理解した(以前から知っている)音2. 素材の質感3. 場所性、場所を演奏する4. 想像的風景5. 混じりけなしのフィールド・レコーディング6. 旅路を思い返しつつ現世へと浮上する●第五夜 ジム・オルークを光源として、音と響きの間を照らし出す1. ジム・オルークの耳を借りる2. 沈黙/ざわめき/環境3. 振動/マテリアルな現象4. 溶解/変容/襞/気象/分泌/派生5. 「無景映画」的推移/モンタージュ●第六夜 360° records 特集・1――tamaruを中心に1. 音をして語らしめる2. 音の振る舞いを見つめる耳のまなざし3. 音へと向かう身体の態勢●第七夜 360° records 特集・2――Amephoneを中心に1. 特定の色や匂いを持つ空間、記憶を持った場所2. 「捏造」民族音楽3. 映画的な空間構成4. 空間による音の変容への眼差し●第八夜 漂泊する耳の旅路=現地録音を聴く・1――聖なる場所に集う声1. 複数の煙が立ち上るような声の集積が、その場所を照らし出していく2. 複数の煙が立ち上るような声の集積が、声の身体を照らし出していく3. 声の照らし出す空間、環境を触知する息●第九夜 漂泊する耳の旅路=現地録音を聴く・2――音響都市の生成1. スナップショットが浮かび上がらせる都市像2. 俯瞰と転送――都市空間における身体の位相3. 路傍の芸4. 音響都市の生成●第十夜 漂泊する耳の旅路=現地録音を聴く・3――移動する音、生成中の音楽1. 移動/交通による生成と距離のもたらす断絶――あるいは甘さと苦さ2. 隣接する異郷、変調される音響/変容するリアリティ3. 幻想の大陸の彼方へIII|松籟夜話の核心●第2章 耳の眼差し1. 聴く体験と知ること2. 注意と対象化3. 能動的な行為としての「聴くこと」4. 耳の視界=聴覚のフレーム5. 距離と内感、音と振動6. 空気という媒質の手触り7. 音に伴う触感8. 聴覚と視覚・1――聴くことに対する見ることの優位9. 聴覚と視覚・2――視覚なしの聴取10. 感覚の先端、知覚の手前●第3章 オールオーヴァー1. 『La Selva』の衝撃2. オールオーヴァーとは3. 音/響きのオールオーヴァー・1――再定義4. 写真への迂回5. 絵画(セザンヌ)への迂回6. 音/響きのオールオーヴァー・27. 補論・1――サウンド・マターについて8. 補論・2――アコースマティックについて●第4章 暗騒音――いまそこにあるざわめき1. 暗騒音とは2. 暗騒音を聴く3. 暗騒音と場所4. 空間を満たしている響き=包囲音5. 〈地〉の隆起と〈図〉の浸食6. 「暗騒音」の能産性――ざわめきから生成するもの7. 「暗騒音」から析出してくるもの●第5章 地質学的想像力1. 地質学的想像力とは2. ヴァナキュラーな声と空間3. 力の痕跡、形態の生成、「いま・ここ」で拮抗する力をまざまざと感じとること4. 飛び火――空間的/時間的な「遠さ」を隔てて5. 深淵へ●第6章 ダイアグラム1. ダイアグラムとは2. 松籟夜話のダイアグラム・1――〈音響・環境・即興〉3. 松籟夜話のダイアグラム・2――〈音響・環境・即興〉の動詞化4. 松籟夜話のダイアグラム・3――二つの三角形5. フランシスコ・ベーコンのダイアグラム(創造の契機として)6. ジャン゠リュック・ゴダールのダイアグラム7. プレート・テクトニクス8. 松籟夜話のダイアグラム・4――三次元化による正八面体9. 松籟夜話のダイアグラム・5――向かい合う二つの面/膜10. 付論・1――〈音響・環境・即興〉のパラフレーズ11. 付論・2――昼間賢の「即響」(「音響音楽論」より)●第7章 〈興〉の詩学1. 大伴家持における「興」――和歌の六義2. 中国古典解釈における「興」――自然風景の呈示3. 日本における「興」の展開――歴史的再検討4. 日本上代・中古における〈興〉――原初の豊かさとその後の物象の力への不信5. 生のイメージとテクスト・1――「外部」の喪失/テクストへの自閉6. 生のイメージとテクスト・2――「外部」と「内部」の緊張関係7. 基本的コードの継続8. 『源氏物語』のサウンドスケープ9. 言語の働きを成立させている基本的な二つの要素としての〈興〉〈観〉10. 「引譬連類」の動作原理――イマージュと力(デュナミス)●第8章 録音という汲み尽くせないもの――ドキュメンタリー映画との比較において1. ドキュメンタリー映画という手がかり2. ドキュメンタリー映画と録音(フレーミングとマイキング)3. フィールド・レコーディングに映り込むもの4. 即興演奏の録音は単なる記録か5. 録音/聴取の「現場」とはなにか6. 録音における「汲み尽くせないもの」●第9章 聴取の能動性――フィールド・レコーディングとワークショップの体験に基づいて1. 音の情動を聴き取る能力2. フィールド・レコーディングから聴き取れるもの3. フィールド・レコーディングの体験より4. 音の消息を追う耳の眼差し5. 喧騒と静寂、音の「図」と「地」6. 「みみをすます」の実践7. フィールド・レコーディングを聴き取るということ●第10章 変容していく都市のイメージと文化人類学の状況1. 文化の変容・混淆2. 龍としての文化――クレオール化と「エートス」3. 松籟夜話の狙い――聴くことだけが開示してみせる世界の相貌●第11章 サブライム・フリーケンシーズとAmephoneの冒険――世界の混沌をオールオーバーな耳で捉える1. 鳥瞰図と聞き覚え――変容し飛躍するイメージの連鎖2. 崇高なる周波数3. Amephoneを巡って――モンタージュとコラージュ4. 混線する周波数5. オールオーヴァーな聴取の可能性●第12章 即興的瞬間と音の振る舞い――演奏におけるフィードバック作用について●第13章 聴取の野性と「遠さ」について1. 古くて遠い音――聴取の野性を遡る2. 楽器のDNAを辿る3. 「現地録音」と発見される「故郷/ルーツ/民謡」4. 身体に刻印された記憶5. 幻想ノスタルジアとエキゾティズム、フィールド・レコーディングの危うさ6. 音楽と「ここではないどこか」7. 「ここでなければならないどこか」●第14章 雲のフィールド・レコーディング1. 雲のフィールド・レコーディング2. 風のフィールド・レコーディング3. 雲の〈像〉化4. 熱学的想像力5. 精神の気象学6. パラメトリックな戦略としてのデレク・ベイリーの「反スキル」7. ウェザーワールドとサウンドスケープ8. イクィヴァレント――投影を超えて9. 雲の音IV|松籟夜話の周囲/拾遺●第15章 聴くことの可塑性1. 聴取の可塑性とは2. 聴き尽くせない豊饒さ3. 耳の態勢4. 音に名前を付けずに聴くこと5. 星座を描くこと6. 可塑性の中身7. 移ろう世界をその都度とらえる●第16章 即興のフィードバック回路1. 即興演奏を聴くとはどういうことか?2. 運動=アクションの様態をとらえる3. 響きと聴こえ4. 〈即〉の回路5. 即興的瞬間6. 聴くことのダイナミズム7. 景色と心の間、無意志的想起8. 徴候と索引、結び目としての身体9. 飛び火、持続する底流の噴出●第17章 聴くことを深めるとは1. 音を楽しむ、音が音楽になる瞬間に立ち会う2. 聴く=面で触れ合い相互浸透的に感じ取る3. 聴くことの全身体性、身体に流れ込む音の情動4. 耳の舞踏(聴くことの即興的瞬間としての)●第18章 「松籟」考――松籟夜話の「松籟」とは何か1. 松葉に吹く風2. 伝統美学からの「切断」3. 「籟」とは何か・1――三孔の笛4. 「籟」とは何か・2――「韻」との相違5. 「籟」とは何か・3――人籟・地籟・天籟6. 「籟」という原器7. 灯台としての「松籟」●おわりに●「もうひとつの読み方」のための索引●松籟夜話の灯台群●人名等索引著者:津田貴司(つだ・たかし)1971年「耳の日」生まれ。音楽家・文筆家。「聴くことと奏でることの汀」で演奏および執筆活動を続けている。90年代より、ソロ名義hofliや、游音、ラジオゾンデ、スティルライフ、星形の庭など、様々なユニットでフィールド・レコーディングや即興性に基づいた音楽活動を展開してきた。サウンド・インスタレーション制作、ワークショップ「みみをすます」シリーズを継続するほか、福島恵一とともにリスニング・イヴェント「松籟夜話」ナビゲーターを務める。主なソロCD作品は『湿度計』『水の記憶』『雑木林と流星群』『十二ヶ月のフラジャイル』『木漏れ日の消息』『RECOMPOSTELLA』など。編著書『風の人、木立の人』『フィールド・レコーディングの現場から』(ともにカンパニー社刊)。福島恵一(ふくしま・けいいち)1960年東京都文京区生まれ、獅子座、O型。音楽批評。プログレを振り出しにフリー・ジャズ、フリー・ミュージック、現代音楽、トラッド、古楽、民族音楽、フィールド・レコーディングなど辺境を探求。『アヴァン・ミュージック・ガイド』(作品社、1999年)、『プログレのパースペクティヴ』(ミュージックマガジン、2000年)、『200CDプログレッシヴ・ロック』(立風書房、2001年)、『捧げる――灰野敬二の世界』(河出書房新社、2012年)、『カン大全――永遠の未来派』(Pヴァイン、2020年)、『AA 五十年後のアルバート・アイラー』(カンパニー社、2021年)、『フィールド・レコーディングの現場から』(同前、2022年)等に執筆。2010年3~6月の音盤レクチャー「耳の枠はずし」(5回)に続き、津田貴司とリスニング・イヴェント「松籟夜話」(10回)を開催。ブログ「耳の枠はずし」(http://miminowakuhazushi.blog.fc2.com/)にライヴ・レヴュー、ディスク・レヴュー等を執筆中。
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