【裏ジャケ&トレーラー公開】青島幸男 幻の映画「鐘」のサントラが7インチ化

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2018.06.20

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幻の映画「鐘」、サントラを7インチ化!
音楽は三保敬太郎。



※7"
幻の映画「鐘」、サントラを7インチ化。
音楽は三保敬太郎。全編に流れるスキャット!ボサノヴァ!!

■日本映画史から黙殺された幻の映画「鐘」(青島幸男自主制作・1966年)の劇中音楽から選りすぐりの楽曲を7インチ化。

■企画・製作・原作・脚本・主演・監督・作詞・作曲、青島幸男。その自主製作自主配給による映画「鐘」の音楽は、カー・レーサーとしても有名な音楽家・三保敬太郎。

■三保の手掛けたその音楽は、全編を覆うスキャットにボサノヴァを始め、ニーノ・ロータ風のテーマ曲から電子音まで、ほとんど台詞のないこの映画のもうひとつの主役である。

両面33回転
A面5曲 B面5曲
計10曲収録

★初公開!! 裏ジャケットのデザインです★


↑↑ スポーツカーに乗った三保本人のお姿も!!(左下)
こちらはもちろん青島も一緒! 当時のテレビや映画に出演していた俳優・女優たちとパチリ(右下)
この時代に実写版「意地悪ばあさん」の主役も演じていた青島パワーに驚きです!!


映画「鐘」トレーラー 1/3


映画「鐘」トレーラー 2/3


★三保敬太郎と「鐘」★

ジャズ・ピアニストであり、本作品の劇伴を担当した三保敬太郎は、慶応義塾大学卒。伝説の「モカンボ・セッション」で一躍注目された早逝の天才ジャズ・ピアニスト、守安祥太郎に師事しました。
ミッドナイト・サンズ、トミー・パーマー・オーケストラ、エンバース・ファイブ、ビック・フォアなどの数々のバンドを経て、大学卒業後の1959年4月には前田憲男、山屋清と「モダンジャズ3人の会」を結成。また、ミュージシャンだけではなく、俳優やレーシング・ドライヴァーとしての顔ももち、1967年、第6回シンガポールGPツーリング&サルーンカーレースでは、クラス1(850cc以下)にて第3位に入賞という輝かしい経歴も持ちあわせています。

代表作は様々ありますが、国民的な知名度アップとなったのは「11PM」のオープニング・テーマ。あの男女の混合スキャットは一度聴いた者には強烈な印象を残し、当時の日本の音楽では味わえなかった「おしゃれ感」に新鮮味を感じた人々も多かったようです。のちに日本にも訪れた60年代後半~70年代前半までのスキャット・ブームのきっかけにもなったといえるでしょう。

また、映画やドラマの劇伴も担当し、特に日活『事件記者』シリーズ(1959~62年)、深作欣二監督『ファンキーハットの快男児』(1961年・東映)といった当時の娯楽作品を手がけています。
特に突出した彼の音楽性が実験的に活かされているのは、鈴木清順監督「すべてが狂ってる」 (1960年、日活)でしょう。
日本版ゴダール「勝手にしやがれ」とも評価され、手持ちカメラで撮影された動きの激しい映像や突然ブツっと切られ、観客が放り出されるようなストーリーは当時では斬新でした。とりわけ、即興的に取り入れた三保の音楽はひらすらモダン・ジャズであり、全体的なテイストを「死刑台のエレベーター」(1957年)を強く意識しているとも思えるような仕上がりでした。
(テレビドラマでは1975年「ザ・ゴリラ7」の劇判が、もっとも三保のジャズ要素が多く含まれているとも思うのですが、いかがでしょう?)

そして1966年には青島幸男が製作・脚本・監督・主演を務めた自主作品『鐘』(1966年)で音楽監督を務めるとともに俳優としても出演、という流れになります。

当時、マルチタレントとして気焔を上げていた青島幸男(後年の東京都知事)が監督、企画・製作・原作・脚本・主演・監督・作詞・作曲と、またもやマルチに担当した映画作品が「鐘」(65分/モノクロ・スタンダード)です。出演は、青島幸男、石津啓介、松波勝彦、 立花マリ、近藤洋介、なべおさみ、三保敬太郎。実験的な自主映画といえども、当時の人気俳優やタレントを起用している点が、洒脱な遊び人・青島らしいテイストです。

全篇、サイレント・ムービーともいえるこの作品は、海辺で見つけた鐘をめぐっての若い男女グループのやりとりが演技や動きという肉体的流れが中心であるからこそ、音楽がそれをサポートするような重要な存在となっています。全篇通しての三保お得意スキャットやボサノヴァ風。そしてテーマ曲はキャッチー&メランコリックに迫ります。特にハモンド・オルガン演奏から醸し出す、奇妙な不安感が聴いた者の心に残ります。

2012年にはサントラ盤がリリースされていましたが、今回はそのサントラ盤からのカッティング&7インチという特別仕様!!!
サントラ盤お買い逃したかたや、特にDJネタでお考えのかた、必須チェックの1枚です!!!



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