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関島岳郎(栗コーダーカルテット)プロデュースによる1stアルバム「鳥になる日」(2004年)、ポルトガルを中心に欧州各地で活動した経験を糧に作られた2ndアルバム『AZUL アズール』(2017年)といった作品をリリースしてきたシンガー・ソングライターの小暮はな。これまでの作品でも積極的にポルトガルとの関わりを表現してきた彼女ですが、今回ついに自身初となる本格ファド編成によるアコースティック・アルバムを制作、それを日本でポルトガル音楽を幅広く配給してきたライス・レコー
ドからリリースすることになりました。
2008年より繰り返しポルトガルでコンサートを行うようになり、近年はファドもそのレパートリーに加えてきた小暮はなが現時点で“もっとも表現したい歌”をまとめ上げたのが、この『ジャカランダ』です。ここにはファド曲が4曲、彼女のオリジナル曲をファド編成で伴奏したものが2曲、そして日本における古典ファドのトップランナーであり“日本ファド大使”としてその啓蒙に尽力している月本一史が作曲した古典形式のファドを原曲に小暮が日本語の歌詞をつけたものが2曲収録されています。そして伴奏は、本作でプロデュースも担当する月本によるポルトガル・ギターを中心に、小暮のギターと伊代田大樹によるベースが加わった本格ファド・スタイル。そんなアンサンブルをバックに、一声で小暮はなとわかるその歌声は、日本語/ポルトガル語の歌唱に関わらず聴く者の心を包みこみ、まるで記憶のどこかをくすぐられるかのよう。そんな彼女の歌声のマジックに誰もが魅了されることは間違いありません。
さらに付録のブックレットには小暮自身による楽曲説明が掲載されていて、より深くアルバムの内容を理解することができます。小暮ファンの方はもちろん、ファド・ファンや女性ヴォーカル・ファンの全てに聴いて欲しい本作。ライス・レコードが自信を持ってお勧めする完全国内制作盤です!
HANA KOGURE / 小暮はな