USポートランドのインディー・フォーク・グループ、イ・ラ・バンバの2016年作品。昨年リリースの"オルタナ・スパニッシュ"というカテゴリーで高い評価を獲得し、ウェブ上の年間ベスト・アルバム・サイトにも選出されるなど、高い注目を集めている。伝承歌を思わせるトラックから、スペース・エイジ・ポップのような摩訶不思議な世界観、さらにはサイケ・ポップ・サウンドまで多彩なサウンドを披露するも、際立つのはフロントのLuz Elena Mendozaのヴォーカルだろう。ファルセットを交えた器楽的なヴォーカル・ワークが、ぐっとバンド全体を2017年的な音にしている。