＜アナログ･リリース 9月初旬入荷予定＞
ヴィンテージ･アフロ･ビートの偉大なブレインが蘇る！フェラ･クティ＆アフリカ70を支えた伝説のパーカッショニスト＆シンガー､パックス･ニコラス率いるネッティ･ファミリーの激レア音源。
  パックスことニコラス･アッド･ネッティは､1954年ガーナ生まれ｡ジェームス･ブラウン､オーティス･レディングに憧れた青年は､70年初頭にアフロ･ビートのメッカ､ナイジェリアの首都ラゴスに進出。かのフェラ･アニクラポ･クティにその才能を認められ､71年にコンガ奏者/コーラス･メンバーとして正式にフェラ･クティ＆アフリカ70のメンバーに抜擢｡当時､反政府のフラッグとして槍玉にされたフェラ･ファミリーにあって､ニコラスも9ヶ月間の刑務所生活を余儀なくされた経験を持ち､以後78年脱退まで､フェラのサウンドを支えたブレインとして、トニー･アレンとともに後世に語られる偉大なミュージシャンである｡78年以降は､ベルリンに拠点を置き､現在でもアフロビートと平和のポリシーを継承し､活動している｡

　本作は､フェラ･バンド在籍時に､ナイジェリアのTABANESIというレーベルに残されたニコラスのリーダー作のうちの､73年セカンド･アルバム｡巨人ジンジャー･ベイカーが興し､フェラ･クティのアルバムの多くもレコーディングされた「ラゴス･スタジオ」で収録｡専属ユニット「ネッティ･ファミリー」は､当時のフェラ＆アフリカ70のミュージシャンと同様のメンバーで構成されている。が､そのサウンドは同時期のフェラ作品と比べても､さらに重量感を増したヘヴィ･アフロ･ファンク｡激しく轟くパーカッションにウネるワウ･ギター､ブラスの共鳴に､熱唱するニコラスの魂の声･･･長尺のトラックで､にわかに､そしてストロングに盛り立てる､怪音アフロ･ビートの極められた知られざる足跡｡オリジナル盤は超のつくレア盤であることは疑いなく､これまで､マニア層ですら触れることが困難だった名作｡30余年の時を経て再び降臨するとともに､多様なシーンから注目されるアフロ･グルーヴのネクスト･スタンダード･アルバムとして永遠に語る継ぐべき逸品｡

Original Release : TABANESI AGENCIES LIMITED (NIGERIA 1973) TRL107