JAZZ AT THE GOLDEN CIRCLE / ジャズ・アット・ゴールデン・サークル

V.A.(JAZZ AT THE GOLDEN CIRCLE) V.A.(ジャズ・アット・ゴールデン・サークル)

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  • 紙ジャケ
レーベル
マシュマロエクスポート
国(Country)
JPN
フォーマット
CD
規格番号
通販番号
MMEXCD127
発売日
2009年02月21日
EAN
4522250911272
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商品詳細情報

*CD シリアル番号入り999枚限定盤

ストックホルムにあったゴールデンサークルという名のクラブを知ったのは、80年代前半だったと思う。オーネットコールマンがブルーノートにおいてリリースしたライヴ盤2枚のタイトルからだ。僕にとって2枚目か3枚目のオーネットだったので、強烈な印象を受けたと思うのだが、はっきりとは覚えていない。それでもそこで聞かれるサウンドは、クラブ自体の音響と録音とがあいまって、なにか言い得ない不思議な感触があったと思う。そしてああこれがヨーロッパの音なのかと、脳裏にゴールデンサークルが刻み込まれた。本作にはそのオーネット以前、1962年から65年までの貴重な、門外不出の演奏が集められている。どのアーティストもベストテイクを収録したものと思うが、やはりテープ全編聴いてみたい・・・いやいや、40年前以上の、まさか残っていたとは夢にも思わなかったこれらの音を前にして、そんなゼイタク言いません。これはマシュマロレコードが立ち回らなければ、決してつまびらかにされなかったであろう秘宝の数々なのだから。早速聴いてみると、いずれも聴き応えがあり、そしてやはり独特の空気を感じる。おそらく各演奏ともリーダー以外がスウェーデン人ということが大きく影響しているのだろう。デックスを例にとれば、あの号砲ブロウが、端正かつ流暢に寄り添うバックに呼応し、豪快さはそのままに、よりソリッドに迫ってくる。さらに遠くアメリカを離れ活動することから生まれるであろう郷愁も、各々抱えていたのだろう。いつも心にある、なつかしの祖国。それがどんな国であろうと、自己のルーツを考えるとき、家族の顔と共に浮かんでくる我が家。その心象風景が演奏に影響しないことはない。ケニードーハムがテテモントリューと共に作った美しい曲 "Scandia Skies" を聴くとそう思わずにはいられない。ビルエヴァンスも、それまでほとんどニューヨークで活動していたが、65年に限り多くの月日をヨーロッパで過ごしているし、ベンウェブスターにいたっては64年にヨーロッパに渡って以来、祖国に帰ることはほとんどなかったのだから。さていずれの演奏も話題になることだろうが、僕の場合は才能ありながらも決して独走しないラースショーステン、オール地元勢で唯一気を吐くエイエテリンといったプレイヤーが気にかかる。特にエイエテリンのここでの演奏は "Jazz Jamboree '62"(Muza)の直後、"So Far"(Columbia)の1年前という絶好のタイミングで思わぬ拾い物といったところ。余談だが数年前にゴールデンサークルの写真集が出版されたのはご存知だろうか。そんなものが出版されること自体驚きだが、やはり伝説として、またヨーロッパのジャズの最重要地点として認識されている証だろう。本作はその伝説にまたひとつ華を添える1枚となった。残念ながら本のほうを僕は入手しそこなったが。

●デクスター・ゴードン(ts), ケニー・ドーハム(tp), ビル・エヴァンス(p), ベン・ウェブスター(ts), エイエ・テリン(tb)
●収録曲:チーズ・ケーキ/スカンジア・スカイズ/タイム・リメンバード/マイ・ロマンス/イスラエル●録音:1962年、64年、65年(ステレオ)


2009年2月21日マシュマロエクスポート新作(ズート・シムズ『ライヴ・イン・ジャパン 1977 VOL.1』エリック・ドルフィー『ウプサラ・コンサート VOL.1』V.A.(ジャズ・アット・ゴールデン・サークル)『ジャズ・アット・ゴールデン・サークル』)の中からCD、LPどれでも3タイトル以上お買い上げで、マシュマロ・レコード主宰上不氏秘蔵映像のDVD(ズート・シムズとサヒブ・シハブの共演映像は狂気乱舞必見、これを入手する為に3枚購入もありかも。 山本隆・談)をプレゼント!!

渋谷ジャズ・レアグルーヴ館 大塚康之