BALLAKE SISSOKO『DJELIMADY NO.1』 マリのコラ奏者バラケ・シソコ待望の'26作。
天上の音楽! ポスト・クラシカルにも通じる世界観でジャンルを越えて支持されるマリのコラ奏者バラケ・シソコ待望の'26作。
本作『Djelimady N°1』は、ガンビア出身の著名なコラ奏者であり、コラの普及に大きく貢献した父、ジェリマディ・シソコ(1924年頃~1981年)に捧げられたアルバム。マリ初代大統領モディボ・ケイタの尽力により、マリ国立器楽アンサンブルの創設メンバーとなったジェリマディ。マリ国内各地の伝統楽器を演奏する名手30人で編成される、大所帯のオーケストラである。ジェリマディはそのリーダーシップを評価され、敬意を込めて「ジェリマディ1世」という愛称で呼ばれるようになったのだ。
彼の父の録音はほとんどリリースされていないが、コラ愛好家の間では1970年にマリで録音されたコラ二重奏の先駆的なアルバム『Cordes Anciennes』が知られている。またバラケは13歳で父を亡くしたものの、生前の父から卓越した演奏技術、様々なスタイルへの適応力、旋律的な叙情性、そしてマンディンカ音楽のレパートリーに関する深い知識を受け継いできた。長男として突然一家の大黒柱となってからは、オーケストラに加わり、最年少メンバーとしても活躍してきたのだ。この新しいアルバムで、バラケは父の豊かな音楽的遺産を披露し、ほとんど忘れ去られていたコラの楽曲を再解釈し、現代的な視点から音色、調律、そして埋もれた演奏技法を掘り起こしている。
また本作の録音にあたりバラケは六重奏団「マンデ・タボロ」を創設。「マンデ族の文化と記憶の伝承」を意味するこの六重奏団は、伝説的なマリ国立器楽アンサンブルを、より親密な形で再現するものとして構想された。バラケは22弦のコラでアンサンブルを率い、才能あふれる弟子であるフォデ・カランバ・セイディとモハメド・サイバ・ディアバテがそれぞれコラを演奏、ダウダ・シソコのソク(単弦の馬毛バイオリン)と、 親友のバジェ・トゥンカラのンゴニも加わる。そこに才能豊かなマリ人歌手ファティム・クヤテの歌声、そして詩人であり作詞家でもあるアングロ・イタリア系ソングライター、ピアーズ・ファッチーニの歌声が加わり、マンディンカ音楽の巨匠である故カッセ・マディ・ディアバテへのオマージュも忍ばせている。
アングレームで録音された本作の芸術監督は プロデューサー兼音楽学者のルーシー・デュラン(ニュー・エンシェント・ストリングス、トゥマニ&シディキなどの仕事で知られる)が務め、著名なサウンドエンジニア、ジェリー・ボーイズ(ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブの仕事で知られる)が協力している。
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