1,834円(税込)
※5,000円(税込)以上買うと送料無料!新品でも中古品でもOK!
◆WEB通販限定スペシャル・プライス◆
画家、写真家、そしてTHE SEA AND CAKEのフロントマンと、マルチ・アーティストとして知られるサム・プレコップの2005年以来の新作は、ギターもボーカルもビートもない。主にモジュラー・シンセサイザーを用いて作り上げられている。レコーディングは彼のホーム・スタジオで、ヘッドホンでモニターしながら、2009年2月から2010年3月の間に行われた。
前2作のソロ作品はボサノヴァやアフリカン / ブラジリアンなギターのリズムを持ち込んだアコースティックなポップ作品でしたが、3作目となる今作では、これまでの路線とは全く異なるアプローチがなされた作品となっている。
プレコップ自身も本作について、これまでに自身が手がけたどの作品とも全く異なるレコードになっていると述べ、写真集 『Photographs』 を作ったことが本作の音楽に影響を与えていることを示唆している。
前2作のような “歌” はなく、そのほとんどがシンセやノイズ、フィールド・レコーディングによって構成されており、それらが一見不規則に、そこに何の意図もなく自然に連なっていくような、シュールなアンビエントあるいは環境音楽的な作品となっている。
今作を、絵を描く時またはファインダー越しに被写体を見た時の心象風景を音にしたとすればとても興味深い作品に聴こえる。ボーカルやギターなど直接的に色を加える楽器が無い分、無機質に思われるエレクトロニカな楽曲だが、実に生々しさが伝わってくる。
流して聴いているつもりが何度も再生している。聴きたくなる作品へとなっている。
SAM PREKOP / サム・プレコップ
英ロンドン生まれ、米シカゴ育ちのサム・プレコップは、80年代後半よりShrimp Boatのメンバーとして注目され、1993年のShrimp Boat解散後にThe Sea and Cakeを結成。1999年にはThe Sea and Cakeの活動と並行し、ジム・オルークのプロデュースによる初のソロ・アルバム『Sam Prekop』をリリース。2005年にはジムを除く、1stソロ作と同じ録音メンバーによる2ndソロ・アルバム『Who's Your New Professor』を発表する。初回盤が本人の手描きジャケットのCDであった2010年の『Old Punch Card』以降のソロ作は、モジュラー・シンセサイザーを主体とするインストゥルメンタル・アルバムをリリースしてきており、2015年にはアルバムの前半が映像作家のDavid Harttの同名のヴィデオ・インスタレーション用のスコアとして制作された『The Republic』(Pitchforkの「Overlooked Records 2015」の20枚に選出)を発表している。Thrill Jockeyからの5枚のソロ・アルバム以外には、2012年に制作・公開された映像作家Tim Suttonによる映画『Pavilion』のスコアを手掛けており、2013年にブルックリンのFactory 25より映画のDVDとアナログ・レコードのサントラ盤が同梱された作品が発表されている。2017年にはASUNAが主宰する8cm CD専門レーベル「aotoao」の名物コンピレーション・シリーズ『Casiotone Compilation』の第7弾に参加。2019年にはジョン・マッケンタイアとのコラポ曲「Kreuzung」をポーランドのDon't Sit On My Vinyl!よりリリース(シュテファン・シュナイダーのMapstationとの10インチの限定66枚のスプリット・レコード)している。2020年1月にはデジタル配信のみでMute Gospel(メンバーの一人Mike BoydはThrill Jockeyのスタッフ)とのスプリットEP(各2曲づつ収録)を発表している。音楽家としてだけでなく、画家、写真家としても注目されており(20007年にはPRESSPOP INC.よりCD付の初の写真集『PHOTOGRAPHS』を発表している)、過去のThe Sea and Cakeやソロ作は勿論、本作『Comma』のジャケットに使用されている写真や絵画もサム本人が手掛けている。