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ブラジル人音楽家マンドゥカが1972年にチリで発売したデビュー・アルバムにしてサイケ・フォークの激レア盤として知られる名作が待望復刻!
ブラジルの音楽家/詩人/造形作家であるマンドゥカが故郷を離れチリに亡命していた時期に録音しリリースした作品が本作だ。ほとんどすべての曲をマンドゥカ自身が作曲。何より特徴なのがその独特のサウンドで、ロス・ハイバス、アメリンディオス、コングレガシオンなどチリ現地のバンドを迎えつつ、アシッドな
アコースティック・ギターと小気味のいいパーカッション、繊細なソングライティングが見事に融合。混沌としたサイケフォークから、白昼夢のようなボサノヴァまでを収録するなど、ノーヴォス・バイアーノスやカエターノ・ヴェローゾ、ジルベルト・ジルといったトロピカリア諸作を思わせる一枚になっている。
ラストにはビオレッタ・パラのカバー曲を収録するなど、自身のルーツだけでなく、チリで出会った新しい文化、そして音楽を通じた社会変革運動ヌエバ・カンシオンに対するマンドゥカからの回答でもあったのだろう。そういったこともありチリでも非常に高く評価されるアルバムであり、ブラジル音楽ファン、サイケフォーク・ファンなどを巻き込みオリジナルはコレクターズ・アイテムとして知られている。
MANDUKA / マンドゥーカ