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異才デヴィッド・アレンとその細君ジリ・スマイスが率いるバンド、ゴングはプログレッシヴ・ロック・シーンは勿論、カンタベリー・ミュージックの中ではひと際異彩を放ちながらもワールド・ワイドな支持を獲得してアクティヴな活動を展開する。
1969年にフランスの新興レーベルであるBYGと契約、その後1971年にアルバム『Camembert Electrique』をリリースするとバンドのサウンドは革新的に成長し、独特なスタイルを確立する。その後ヴァージン・レコードと契約を交わし、"The Radio Gnome Invisible" 3部作の成功によってバンドはよりメジャーなシーンへと飛躍するが、バンドとしてピークに達したと感じたデヴィッド・アレンとジリ・スマイスは1975年に脱退。結果、ゴングはスティーヴ・ヒレッジと復帰したピエール・ムーランを中心にジャズ・ロック色を強めたサウンドに変貌していく。しかしその後スティーヴ・ヒレッジもソロ活動に専念する為に脱退し、残ったピエール・ムーランはサイケデリック的要素を完全に廃してジャズ/フュージョン路線へとバンドの方向性を転換。そして完成させた『Shamal』が1976年にリリースされ、プロモーションを兼ねて行われたイギリス~ヨーロッパ・ツアーの中で3月27日のロンドン公演がBBCラジオ番組用に収録・放送される。本作は放送時の音源を使用してのリリースだが、番組の放送時間の関係からアンコール2曲は割愛されている。新生ゴングのサウンドはピエール・ムーランとサックスのディディエ・マレルブが中心となり、インプロヴィゼーションの要素を含むジャズ/フュージョン的アプローチを高めたロック・サウンドに変貌している。この時期のゴングのライヴ・アルバムはこれまでリリースされておらず、本作は貴重なアーカイヴを収録したアルバムである。
輸入盤国内仕様 <日本語帯、英文ブックレット対訳付>
Didier Malherbe (sax, fl, voice)
Mike Howlett (b, voice)
Mireille Bauer (perc)
Patrice Lemoine (kbds)
Laurie Allan (ds)
Jorge Pinchevsky (vn)
Sandy Colley (voice)
Pierre Moerlen (ds)
<メーカー・インフォより>
GONG / ゴング