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90年代メロディック・ロックシーンの総本山的存在であったオランダのレーベル:SI Musicから'92年にデビューしたオランダ産シンフォニック~メロディック・ロックバンド:FOR ABSENT FRIENDSが何と10年以上の活動休止期間を経て再結成を果たし、'06年作『SQUARE ONE』以来約16年振りとなるスタジオアルバムを'22年にリリース!

前作からはオリジナル・メンバーのEdwin Roes(g)、Ed Wernke(drs)と90年代よりフロントマンを務めるHans van Lint(vo/p/key)が引き続き参加し、Clemens Steenweg(p/key/org)とJan Nieuwenhuis(b)が新メンバーとして加わった5人体制で録音された一作。元々はEdwin/Ed/Hansが新メンバーのClemens/Janと共にGENESISのトリビュート・バンドであるSQUONKに参加した事をきっかけとして5名がSQ1という名義でプロジェクトを始動(先行トラックとして発表された'The Poet'はその時期に制作された楽曲)、そしてそのプロジェクトを母体としてFOR ABSENT FRIENDSとしての活動が再開されたという経緯を持っております。

サウンドとしては前作からの延長線上にあるスタイルで、歯切れの良いギターやスクエアなベースによって適度なハードさを提示しつつ、リスナーを包み込む様な優しい響きのボーカルが紡ぐ起伏のあるメロディーがドラマ性を高めている一作。現行のメロディック・ロックバンド勢によく見られるメタル由来のアプローチは皆無で、ベテランならではの余裕を持たせたアレンジがユーロ・ロックらしいメランコリックな叙情を醸し出しており、まさに80/90年代のメロディック・ロック勢が携えていた甘美な瑞々しさを現代に蘇らせたかの如き良作です!

【Digisleeve仕様】