ホテル砂漠 (通常版CD)

NATSUMI SIMAI 夏海姉妹

裏路地文化の中で育まれた天性のグルーヴ!橋本淳・筒美京平コンビの最後の傑作秘蔵曲 「ホテル砂漠」で夏海姉妹がデビュー!

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1,980円(税込)

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レーベル
ULTRA-VYBE, INC.
国(Country)
JPN
フォーマット
CD
規格番号
HOTWAXCD2001
通販番号
1008712795
発売日
2023年09月06日
EAN
4526180654124
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商品詳細情報

筒美京平未発表曲解禁!!裏路地文化の中で育んだ波乱の生きざまから得た天性のグルーヴ!橋本淳 ・ 筒美京平 コンビの最後の傑作 「ホテル砂漠」で夏海姉妹がデビュー!!


★ジャンルを超えて豪華制作陣が集結★


作詞:橋本淳 / 町あかり 作曲:筒美京平 / 町あかり
演奏:ジェイコブ・コーラー、ザ・ファントムギフトのメンバー
編曲 / サウンド・プロダクション:岡田ユミ
MV出演:矢沢ようこ / 赤西涼 / 豊田愛菜
エグゼクティブ・プロデューサー:高護(Hotwax, INC. / ULTRA-VYBE, INC.)

プロデューサー:大久保ノブオ(ポカスカジャン)
写真 / アート・ディレクション / MV:常盤響 解説 / ライナーノート:藤木TDC

イラストレーション:Norie.Wフレアバタフライ


夏海愛は現役のストリッパー"LOVE NATUMI"。流れ流れて7年目。オトコたちの歓声、オンナたちの羨望、今日もステージでスポット・ライトを浴びる。夏海ジュンはお座敷芸者"JUN NATUMI"。今日は東京・向島。明日は熱海か湯河原か、三味線ひとつの流れ旅、流離いながらの芸達者。離れ離れの姉妹が縁あって再会、明日も邂逅うこの街を。魅せます、舞います、聴かせます。歌うはデビュー曲「ホテル砂漠」。


満月の夜の潮の満ち引きが川の流れを逆転をさせるように、時に新たな星(スター)の出現は流行の逆流現象を促す。今、時は満ち、トレンドは海から街へ流れ込む。サマー・ブリーズ。時代の彼方からサイケデリックなサウンドと演歌の郷愁を連れ、奔流をさかのぼって現れた夏海愛と夏海ジュンによるデュオ、夏海姉妹。彼女たちが歌うビート演歌の斬新な混沌は、正統と定番ばかりが大手を振ってまかりとおる令和時代に、すべてが革新的だった昭和期の前衛と価値紊乱の快感を蘇らせる。デジタルではない人間的感性をともなった、しなやかさと脱力感のある演奏。観客も思わず身体を動かしてしまう共感性の高い振り付け。なにより彼女たちの声、視線、しぐさ、媚態には、そのすべてが溶けあった大衆音楽の癒やし、楽しさ、昂奮がある。それらは茶の間のテレビで見ていても、あるいはスナックや喫茶店の有線放送からたまたま流てきただけでも、瞬時に魂を盗まれてしまった1970年代、80年代の大衆音楽そのまま、私たちの音楽的渇望ををわしづかみにする。そこにはパソコンやスマホから溢れるサブスクリプション音楽配信に決定的に欠落する肉体性がある。肉体性――それは身体の匂いといっていい。匂いのある音楽。匂いを感じる歌。匂いの届くダンス。彼女たちのステージングには、ドライブで市街から海岸道路に抜けた瞬間感じるような、海の匂いが満ちる。匂いとは、コミュニケーションを遮断されたコロナの時代に私たちが忘れ去った感性だ。夏海姉妹はマスクを脱ぎ捨てた時代の体感音楽だ。裸の嗅覚を研ぎ澄ませ。そこに今、彼女たちが登場した意義がある。だが彼女たちの声とサウンドの根底にあるのは懐古趣味ではない。むしろ現代的定形の破壊だ。なぜなら夏海姉妹の音楽はギミックとして作られたものではなく、彼女たちが裏路地文化の中で育んだ波乱の生きざまから得た天性のグルーヴだから。


「ホテル砂漠」

ビート演歌と名づけられた夏海姉妹のオリジナル第1曲はなんと作詞・橋本淳、作曲・筒美京平、伝説のコンビによるソフトロック風のビンテージ・サウンドだ。この「ホテル砂漠」は十数年前に某アーチストのために用意されたが、諸事情によりストックに回ったものと聞く。時代を経て蘇る名曲。ここに逆流の歌謡曲「ビート演歌」の核心がある。橋本淳はこの詞をラスベガスで経験したある出来事を思い出して書いたという。ラスベガスといえばポール・ヴァーホーヴェン監督の壮大なストリッパー映画「ショーガール」の舞台。同作のハードボイルドかつジェンダーレスなテイストが、裏路地的ショービジネスの世界でサバイバルしてきた夏海姉妹の肉体によって再現されているのは興味深い。と同時に、熱風を感じさせるアレンジは「砂漠」というキーワードを東京の比喩にも感じさせる。ガラス窓で遮断された一室の外に吹き荒れる乾いた風。この景色がビート演歌なのだ。


「ハーブみたいな彼」

一転してアップテンポな「ハーブみたいな彼」は若きインディーズ歌謡の才能、町あかりの作詞作曲によるダンス・ナンバー。70年代の日本の歌謡ポップスを思わせるビートの強いトラックを根底に置きつつも、歌詞が意味するものは非常に今日的である。そもそも70年代の日本では「ハーブ」という言葉は一般的ではなかったのだから。「ハーブ」と例えられる男性の青っぽくヒョロヒョロした幼児退行イメージは、夏海姉妹の骨太でタフな意思と対照をなす男女逆転時代のイマージュなのである。この曲が現代のアイドルポップスを凌駕しているのは歌詞のオノマトペが示す官能的で童謡的な心地よさだ。大人の歌のようであり子供向けの曲でもある両義性は、70年代後半、ミリオンセラーを連発したピンクレディーが先行して表現した革命的コンセプトだった。今、それを夏海姉妹が再現しようとしている。日本の歌が変わる。

ソングリスト

  • 1. ホテル砂漠
  • 2. ハーブみたいな彼
  • 3. 夏海の「圭子の夢は夜ひらく」
  • 4. 愛して愛して愛しちゃったのよ~お座敷小唄 デュエット 大久保ノブオ
  • 5. 夏海の「圭子の夢は夜ひらく」インストゥルメンタル
  • 6. ホテル砂漠 ピアノ・バージョン Played by ジェイコブ・コーラー