4,400円(税込)
※5,000円(税込)以上買うと送料無料!新品でも中古品でもOK!
パーカッショニストPeckerが1980年にジャマイカに乗り込み、ザ・ウェイラーズ、スライ&ロビーと作り上げた日本のDUBオリジネーター作品の再発決定!
日本初のサルサ・バンド、オルケスタ・デル・ソルを作ったパーカッショニスト、ペッカーが1980年に制作した日本最初のダブ・アルバム『ペッカー・パワー』。ボブ・マーリーのスタジオ「TUFF GONG」でのザ・ウェイラーズとのセッションと、「CHANNEL ONE」でのスライ&ロビーとのセッションから生まれたこの無国籍なダブ・サウンドは『21st Century Dub』というタイトルで1987年にアメリカで流通し、以降世界中に知られる作品となった数奇な名盤。
■日本のダブ・オリジネーター
ジャマイカで生まれたダブをザ・クラッシュやローリング・ストーンズらイギリスのロック・バンドが取り入れたのが1980年。ペッカーはこれと同時期にこのダブ作品を生み出した。ちなみに日本最初のダブ・バンドとして知られるMUTE BEATが活動を開始したのが1982年。このことからもこの作品の先進性が伺える。
■本場のダブ・セッション
この作品のベースとなっているのが「TUFF GONG」スタジオにおけるザ・ウェイラーズとのセッションと、「CHANNEL ONE」スタジオにおけるスライ&ロビーとのセッション。前者はアストン&カールトンのバレット兄弟のリズム隊やアイ・スリーのマーシャ・グリフィス、ジュディ・モワットら、ボブ・マーリーの黄金期を支えた猛者ぞろい。後者はその時期勢いと知名度を増していた、まだ20代のスライ・ダンバーとロビー・シェイクスピアの鉄壁のリズム隊にオーガスタス・パブロのピアノ。さらに両セッションにベルリンから駆けつけたザ・スペシャルズのトロンボーン奏者リコ・ロドリゲスが参加。当時互いにライバル視していた両チームがポテンシャルの高い演奏を競い合い、最高のパフォーマンスを引き出した奇跡のレコーディングとなった。
■渡辺香津美のアルバム『KYLYN』の続編としてスタート
当初『KYLYN』セッションの第2弾としてNY録音の企画だったが、中心メンバーだった、渡辺香津美、坂本龍一が多忙になり、ペッカーのソロ作としてのジャマイカ録音に企画変更となった。ペッカー以外にジャマイカには吉田美奈子と松岡直也が同行。前出の伝説のセッションを行った。帰国後コロムビア・スタジオで大村憲司のギターがオーヴァー・ダビングされた。
■世界で認められたDUB from TOKYO
こうして完成したアルバム『ペッカー・パワー』(1980/7/25発売)と10インチ盤『インスタント・ラスタ』(1980/9/25発売)は、一部で高い評価を受けるが、その内容が時代を先取りしすぎたためか、売上には結びつかなかった。しかし1987年にニューヨークのレーベル“ROIR”から『21st Century Dub』というタイトルでカセットが発売され、他にはない無国籍なDUBが高い評価を受ける。その後1999年にCD化され世界のDUBマニアに知られることとなった。
■録音場所
CHANNEL ONE session(Sly & Robbie):Track.A1, A3, B2, B4
TUFF GONG session(The Wailers):Track. A5, B1, B3
TOKYO session:Track. A2, A4
■Musicians
ペッカー、吉田美奈子、ロビー・シェイクスピア、スライ・ダンバー、アストン・バレット、
カールトン・バレット、オーガスタス・パブロ、リコ・ロドリゲス、マーシャ・グリフィス、ジュディ・モワット、大村憲司
PECKER / ペッカー