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ブラジルMPBを象徴する女王ガル・コスタのニュー・アルバム。タイトル「RECANTO」(退却)とは、久々にスタジオ・レコーディングで表舞台に戻って来た状況とは裏腹に、意味深なものだが、注目はその中身にある。今回、彼女がテーマに選んだのは、キャリアを通じて常に傍らに存在位置づけている朋友カエターノ・ヴェローゾなのだ。振り返れば、傑作「DOMINGO」以来、トロピカリアやMPB黄金期の70年代から現在に至るまで、ガル・コスタとカエターノの蜜月世界がブラジル音楽の一つのコモンセンスといえる。円熟期を迎えたガル・コスタが、再びカエターノを綴ることで自身の今を表わす・・・そんな意図の元に完成した。
ここでガルが綴るカエターノ楽曲は、すべて彼女の歌では初収録となる全11曲。#7"MADREDEUS"は、2005年にグルーポ・コルポのバレエ舞台サントラ「ONGOTO」に収録された楽曲をリメイクした注目トラック。そして#8"Mansidão"は、女性シンガー、ジャネ・ドゥボッキの82年作品にカエターノもゲスト参加したトラックを、ガルが初めて取り上げたハイライトだ。この2曲の他は、カエターノの書き下ろしによるもので、ガルにしか出せないカエターノの世界観を綴った好トラックが並ぶ。カエターノと共にプロデュースを手掛ける息子モレーノ・ヴェローゾが指揮する効果的なエレクトリズムと、ガルのビロードの美声が重なり、絶妙な音像を残しているのが印象的だ。
Neguinho
カエターノという媒体を通して、深みを増すガル・コスタの表情と真意。彼女が目指す先にあるものを、この1枚からブラジル・ファンに味わって頂きたい
GAL COSTA / ガル・コスタ