GRIMM GRIMM / グリム・グリム
ロンドン在住のSSW、Koichi Yamanoha によるエクスぺリメンタル・ポップ・プロジェクト。2013 年頃からUK、EU を中心に精力的に活動を開始。賛美歌を思わせるメロディを主体に、散文詩、囁く歌唱法、ミニマル・エレクトロ/ アコースティック・サウンドの調和から生まれる世界観が話題を呼び、2014 年にMy Bloody Valentine のKevinShields 等が設立した《 Pickpocket Records》から7” をリリース。翌年デビュー・アルバム『Hazy Eyes Maybe』を伝説的フェス[オール・トゥモローズ・パーティー]が運営する《ATP Recordings》からリリース。2016 年のサントラに楽曲を提供。2018年6月には2nd アルバム『Cliffhanger』をワールドワイド・リリース。リトアニアのテルミン奏者Clara Rockmore や、Delia Derbyshire を彷彿とさせるミニマルであり、古代建造物を彷彿とさせる音像が話題を呼んだ。2019年6月にはロンドンやNY で注目されるフリークアウト・R&B の異端、Klein と日本アンダーグラウンド・ヒップホップ界の雄、Killer-Bong によるリミックス「Kazega Fuitara Sayonara / Good Bye When The Wind Blow」(7”)を、日野浩志郎(goat, YPY)主宰のレーベル《birdFriend》からリリース。 また近年UK のべスト・フェス[GreenMan Festival 2019] やヨーロッパ屈指のキュレーションを誇るオランダの[Le Guess Who?]や、ベルギー[Sonic City Festival]等、ヨーロッパで高い人気を誇るオルタナティブ・フェスに続々と出演。そして同年11 月には英国マーキューリー賞にノミネートされ、Pitchfork【Best New Music】に選出され、英米で大注目のアーティスト、Cate Le Bon との 2 マン・UK/ ヨーロッパ・ツアーも果たしている。 そして遂に3 作目となる最新作『Ginormous』が満を持していよいよ発表される。Stereolab の女性ヴォーカリストのLaetitia Sadier 等のゲストに招き、Bjork, The XX, Frank Ocean ら数多くの作品を手掛ける新進気鋭の女性プロデューサー、Marta Salogni を起用し、マスタリングはElliott Smith の作品で知られるMatt Colton が手腕を振るっている。絵画における遠近法をサウンドに投影したような「Kyowa Amenohidesu」や旧ユーゴスラビア諸国に点在する巨大建築物への賛歌「Spomenik」、18 世紀のフランス革命の引き金となった無名の女性、ルグロ夫人を称えるフェミニスト・アンセム「The Ghost of Madame Legros」等、より研ぎ澄まされた普遍性と実験性を絶妙に融合させ、スケール・アップした全11 曲を収録している。