音楽が未来を連れてくる

榎本幹朗

時代を創った音楽ビジネス百年の革新者たち

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レーベル
DU BOOKS
国(Country)
JPN
フォーマット
四六判
規格番号
DUBK284
通販番号
DUBK284
発売日
2021年02月12日
EAN
9784866471341
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商品詳細情報

エンタメの“新常識”はすべて音楽から始まった。



・Amazon Musicのポッドキャスト「DOMMUNE RADIOPEDIA」にて、「『音楽が未来を連れてくる』大百科」が配信中! (前半 / 後半)
・「note」にて、「
ひと握りの売れっ子 vs. その他大勢~人工知能で“音楽の貴族制”に革命を起こした元ミュージシャン」をためし読み公開中!
・「note」にて、「
〈危機〉を〈好機〉に変えた賢者の歴史に音楽の明日を探る」(評:柴那典さん)を公開中!
・@DIME「編集部員がセレクト! 仕事で行き詰まった時に新しい気づきや視点を与えてくれる本」にて紹介されました!
・「日経BOOKプラス」にて紹介されました! 紹介者は藤井保文さんです。
・奥野武範さんの新刊『編集とは何か。』にて紹介されました! 紹介者は矢野優さん(「新潮」編集長)です。
・「
Yahoo!ニュース」にて著者・榎本幹朗さんの新連載が開始!
・「BRUTUS」(2022年1月1・15日合併号)にて紹介されました!
紹介者は藤井保文さんです。
・「名著百選 -2021 私が今年 出会った一冊-」にて紹介されました! 紹介者は藤井保文さんです。
・「奇奇怪怪明解事典」第69巻(中編)〈
Dos 大阪旅 & 令和の教師論〉にて紹介されました!
・「
Media x Tech」(スマートニュース)にて、書評〈コンテンツという「王」の帰還〉が掲載されました! 評者は流寓院ケイさんです。
・「
IT批評」にて著者インタビューが公開! (Part 1, 2, 3)
・「
ビジネス香川」(2021.7.1)〈特・選・本〉にて紹介されました! 紹介者は山下郁夫さん(宮脇書店 総本店店長)です。
・TOKYO FM「
News Sapiens」(2021.5.18)に著者・榎本幹朗さんが出演!
・ラジオNIKKEI「
BIZ & TECH Terminal」(2021.5.10, 17, 24)に著者・榎本幹朗さんが出演!
・DOMMUNE「
実写版 音楽が未来を連れてくる」(2021.5.6)に著者・榎本幹朗さんが出演!
・「
intoxicate」(2021年4月号)にて書評が掲載されました! 評者は天野龍太郎さんです。
・文化放送「
Society5.0 香格里拉」(2021.4.11)に著者・榎本幹朗さんが出演!
・「
NewsPicks」にて著者インタビューが公開されました!
・「
ミュージック・マガジン」(2021年4月号)にて書評が掲載されました! 評者は原雅明さんです。
・「
日経MJ」(2021.2.19)〈柴那典の新音楽〉にて紹介されました!
・「音読ブラックスワン」(2021.2.28)にて、「明星の章 音楽と携帯電話――東の空に輝いた希望の光」から一部抜粋をお聞きいただけます!
・「
blkswn jukebox」(2021.2.12)に著者・榎本幹朗さんが出演! アーカーブをご覧いただけます。
・「
ミュージックマン」にて著者インタビュー「ポストサブスクとは?」が公開中!

■紹介記事掲載■
・日経MJ (2021.2.19) | 様々な音楽業界の立役者を主人公にした物語の形で進み、様々なイノベーションや環境の変化を現代に翻案するような補助線が引かれることで、過去の失敗や成功に学ぶことができるような仕立てになっている | 柴那典氏

エジソンの蓄音機から、ラジオ放送、ウォークマン、CD、ナップスター、iPod、着うた、スポティファイ、“ポスト・サブスク”の未来まで。
史上三度の大不況を技術と創造力で打破した音楽産業の歴史に明日へのヒントを学ぶ、大興奮の音楽大河ロマン。


テックイノヴェーションの最前線は「音楽」にある。この100年ずっとそうだったし、これからもそうだ。音楽ビジネスが見えないあなたは、デジタルビジネスすべてから取り残される。
――若林恵さん (編集者・黒鳥社) 推薦


「音楽は、炭鉱のカナリアのようなところがある。新しい技術革新の荒波に、ほかの産業に先立ってさらされる歴史を繰り返してきた。放送の登場も、ネットの登場も、まず音楽産業に破壊をもたらした。『頭の古い連中だ』とたびたび、ほかの業界から嘲笑された。だが、最初に荒波に揉まれるからこそ、いつも新しい常識を音楽が連れてきた」(本文より)

■目次

はじめに――音楽があなたの未来を切り拓く


第一部 神話

神話の章 かつて音楽産業は壊滅した

・壊滅の危機から復活した音楽産業の歴史
・二〇年代[その一]――エジソンの憂鬱。ハード事業はレッド・オーシャンへ
・二〇年代[その二]――ソフトの時代へ
・二〇年代[その三]――辺境から生まれたキラーコンテンツ
・二〇年代[その四]――レコード産業、コンテンツと音質で無料のラジオに完敗
・二〇年代[その五]――ラジオ・ネットワーク、メジャーレーベルを買収
・三〇年代――新たな強敵、映画
・三〇年代の変革[その一]――技術革新。音質向上と普及機
・三〇年代の変革[その二]――価格破壊
・三〇年代の変革[その三]――マイクロペイメントと口コミ
・三〇年代の変革[その四]――映像を使ったプロモーション
・三〇年代の変革[その五]――音楽番組、ダンスミュージック、そして魂の解放
・三〇年代のまとめ――魂の自由がもたらすブーム


黄金の章 四十年かかった音楽産業、黄金時代の再来

・音楽の黄金時代を導いた男の物語
・「ラジオはレコードをかけてはいけない」タブーを破った太平洋戦争
・四〇年代――終戦後、音楽で起業していったアメリカの若者たち
・五〇年代――テレビの脅威が、ラジオDJとロックンロール全盛の時代を創った
・テレビ・映画を活用し、反撃を試みるメジャーレーベル
・TOP40――カウント・ダウン番組の発明
・五〇年代末、ようやく再来した音楽産業の黄金時代
・反動、あるいは収賄スキャンダル
・DJの転落、ロックンロール・ブームの終焉


日本の章 日本が世界の音楽産業にもたらしたもの

・ジョブズと盛田――Sonyスピリットを受け継いだApple
・日本初のテープレコーダー
・音楽がラジオを導き、ラジオが半導体を導いた
・ロックンロールのブームを創出したSonyのポケットラジオ
・ロックンロールとイノヴェーション
・音楽が半導体の未来を導いた
・七〇年代――音楽の黄金時代を導いたラジオが衰退
・FM革命――理想主義の敗北
・別格のイノヴェーション、ウォークマン
・ヘッドフォン(イヤフォン)文化のもたらしたもの
・音楽サブスクのプレイリスト文化はミックステープから生まれた
・今は人工知能がミックステープを創る時代に
・ウォークマンは貧しい国のミュージシャンにとって救世主だった
・ジョブズへ連なる盛田の言葉


月面の章 メディアが音楽を救うとき――MTVの物語

・百年間に三度あった音楽不況の共通点
・二十億人の見る音楽テレビを創った男
・ミュージックビデオに起きた破壊的イノヴェーション
・数々のイノヴェーションがMTVを生んだ
・人工衛星――宙(そら)から音楽が降ってくる
・激論――音楽ビデオの是非をめぐって業界は真っ二つに
・大混乱だったMTVの開局
・I Want My MTV
・メガ・トレンドを起こし、音楽不況を覆す
・MTVは初め、マイケル・ジャクソンを拒否していた
・世界へ――MTVヨーロッパ


地球の章――MTVのグローバル経営から学ぶ、クールジャパンの進め方

・世界一? 押しつけの文化輸出は通用しない
・「ダメな理由」で溢れていた
・「掟破り」の時間差フリーミアム・モデル
・「音楽は核より強し」を実現した元軍人
・音楽が命を救うとき
・九〇年代――英米中心から、各地の国産音楽が花開く時代に
・日本で負けた教訓が、MTVの世界制覇に繫がった
・MTVの文化輸出、成功の秘密はアメリカ陸軍式の現地主義
・夢が実現――MTVを通じ、各地の音楽が世界デビュー
・MTVが世界のテレビを変えた
・MTVのグローバル経営から学ぶ、クールジャパンの進め方


栄光の章 続・日本が世界の音楽産業にもたらしたもの

・オペラ歌手からSonyの社長になった男の物語
・大賀典雄の強心臓が生んだコンパクトカセット
・「ソフトとハードの両輪」CBSソニー
・日本のアイドル・ブームがCDの誕生に繫がった
・CDプレーヤーの開発――アインシュタインの光は音楽へ
・CDウォークマンが革命の勝利を導いた
・井深、盛田、大賀――三者三様のイノヴェーション
・カラヤンを失う
・音楽が連れてきたデジタル・コンテンツの黄金時代
・コーダ――パッケージメディアの終わりの始まり


第二部 破壊


破壊の章 音楽が未来を連れてくる――疾風怒濤、ナップスターの物語

・ショーン・パーカーとメタリカの歴史的和解
・wwwへ挑戦した学生、ショーン・ファニング
・パーカー少年がファイル共有に出会うまで
・破壊神ナップスターが頼ったSonyの画期的判決
・音楽業界を搔き乱す、ナップスターの困ったオーナー
・ナップスターを音楽産業に譲り渡すのがパーカー少年の目標だった
・前世紀末、サブスクを提唱した音楽産業の思想的リーダー
・米レコ協はナップスターの可能性を評価していた
・「デジタルは儲からない」本当の理由
・ふたりのショーン――若き預言者たち
・メタリカとゴルゴタの丘
・アメリカ初の世界的ヒットメーカーは、なぜ安宿で死んだのか
・ナップスターの困った株主たち
・音楽産業の運命を決めた一通のメール
・音楽産業の頂点はナップスターの合法化に動いていた
・アメリカ議会もナップスターに救いの手を差し伸べていた
・連邦議会で四面楚歌となった米レコード協会
・ナップスターの合法化はもう少しのところまで来ていた
・秘策炸裂――アメリカ最強の弁護士がナップスターにつく
・予言を的中させた賢者ローレンス・レッシグの慧眼
・アメリカ最強の弁護士、一日で敗れる
・ナップスターの夏の終わり――スポティファイへ託された夢
・コートニー・ラヴ――革命なのか反乱なのか
・救世主? ベルテルスマンの登場
・コンテンツのタレント、サービスのタレント
・誤算――音楽サブスクをめぐり、アメリカ音楽産業は大分裂
・ナップスター閉鎖で止まらぬファイル共有
・二〇〇一年、誕生したばかりの定額制配信が犯した失敗
・「ナップスターの終わりは、世界の終わりだ……」
・フェスの終わり――大金はいずこへ
・歴史に学ばなかった日本の音楽サブスク
・フリーを征する者がマネーを征する
・失敗から学ぶということ


再生の章 スティーブ・ジョブズが世界の音楽産業にもたらしたもの

・受け継がれる革新の炎
・SonyとApple――時代の交差点
・mp3ブームに乗り遅れ、急いでiTunesを創る
・Sonyがくれたチャンスを摑んだジョブズ
・“iPodの父”ファデル登場
・iPod誕生のきっかけとなった東芝製ハードディスク
・尊敬するSonyを超えろ
・iPodのデザインに見るApple必勝の方程式
・ヴェンチャーのように大企業を経営する
・世界一の萌芽――iPodに見るジョブズのイノヴェーション理論
・ジョブズの人間的成長が、新しい経営手法を生み出した
・音楽生活を変えたジョブズのアイデア
・「三回以上、ボタンを押させるんじゃない」
・iPodのデザイン――シンプルは洗練の極み
・音楽への愛情、プロダクトへの愛情
・ジョブズは初め、「iPod」に反対だった
・iPodは初め、理解されなかった
・セレンディピティ――iPodのもたらした音楽生活の変化
・定額制配信の失敗で、音楽産業はジョブズに助けを求めてきた
・一曲九十九セント――マイクロペイメントの破壊力
・アルバムは死んだのか?
・U2とドクター・ドレーの果たした歴史的役割
・ミュージックマンたちの決断
・SonyミュージックのトップはiTunesに賛成だった
・神は細部に宿る
・Sonyを襲ったイノヴェーションのジレンマ
・Sonyショック直後だったiTunesミュージックストアの発表
・一週間で勝負を決める
・シルエットCM――違法から合法へのゲートウェイ
・iPodは初め、日本で受けなかった
・ファッション路線でキャズム超えしたiPod mini
・ウォークマンに勝つ
・U2とiTunes革命の成就
・自己表現からソーシャルへ――iTunesのもたらした音楽生活の変化
・今のサブスクが失ったものは未来のヒントでもある
・音楽配信の時代を切り拓いたiPod+iTunes
・なぜiTunesは救世主とならなかったのか


明星の章 音楽と携帯電話――東の空に輝いた希望の光

・カーラジオから携帯電話の発明へ
・パソコンから携帯電話へ――iモードの切り拓いた未来
・今、iモードの革新から学び直せるたくさんのこと
・着メロ――そしてケータイは世界の希望の星となった
・Sonyミュージック、丸山茂雄の危機感
・盛田ジュニアの音楽配信
・着うた――モバイル音楽配信の先駆け
・iPodに圧勝した日本の音楽ケータイ、反撃を目論むSony
・「ガラケー」の脅威がiPhone誕生へ繫がった


第三部 使命

先駆の章 救世主、誕生前夜――ジョブズと若き起業家たち

・スマートフォンを予見していた若き日のジョブズ
・アンドロイドの父、iPodの父を育てた伝説の会社
・iPodの開発中、既に練り上げていたポストPCの将来図
・グーグル誕生、あるいは人工知能ブームの震源
・世界を変える三つの条件
・Appleとグーグル――現王と、次の王との友情
・携帯電話を諦め、タブレット計画を始動したジョブズ
・ジョブズのアイデアを匿ったアイブ
・鉄腕アトム好きの「アンドロイドの父」が考えたこと
・アンドロイドの父、世界をひっくり返す大戦略
・「無料」の力で、顧客価値を生み出すということ
・ラストFM――ビッグデータが起こした「ラジオの再発明」
・ナップスターの創業者がフェイスブックの初代社長になるまで
・フェイスブックの「シェア」に隠されたテクノロジー
・ソーシャルメディア・マーケティングは音楽から始まった
・「iPodはいずれ日本の携帯電話にやられるかもしれない」
・ジョブズ、iPhone開発を決断――次なる革命へ
・初代iPhoneのキラー・アプリとなったユーチューブの誕生
・なぜファイル共有は違法で、動画共有は合法となったか
・グーグルのユーチューブ買収――強かだった音楽会社
・ニルヴァーナとMTV――音楽産業の絶頂期
・音楽ビデオの黄金時代は終わったのか
・MTVの変節が、ユーチューブ時代の下地を作った
・アンドロイドOSを買ったグーグルはマイクロソフトを恐れていた
・アンドロイドが「iPhoneのパクリ」にされた本当の理由
・“iPhoneの父”ジョブズ
・時代を開く扉、マルチタッチ・スクリーン
・日本で進んだ音楽離れ
・とあるAppleチルドレンの少年時代
・iTunesに触って起きた激しい後悔
・人工知能で音楽に革命を起こそうとした男
・アマゾンのおすすめが持っていた致命的な欠点、協調フィルタリング
・ミュージシャンたちの目指した革命とは?
・「クレイジーな人たちがいる」
・歴史を動かすのはテクノロジーなのか、ヴィジョナリーなのか
・人工知能でラジオを再発明する
・フォーカス――大砲を打つ前に銃撃で照準を合わせる
・Appleチルドレン、音楽でGUIの先へゆく
・音楽離れへの解、パンドラ
・パンドラのミッシングリンク――ジョブズの手紙
・音楽配信の新帝王、スポティファイを創った男の過去
・サブスクの革命児、スポティファイのルーツを探る
・サイバー海賊の一大拠点
・海賊と海軍と
・音楽ストリーミングの歴史は古い
・技術革新がスポティファイを生んだ
・若者エクの非凡な交渉力
・ついに開かれた扉――欧州に成立したスポティファイ連合
・スポティファイのブレイクに必要だった「何か」


カデンツァ 音楽産業の復活とポスト・サブスクの誕生――そして未来へ

・世界の音楽産業、V字回復の立役者はジョブズのiPhone
・“ラジオの再発明”パンドラの栄光
・日本は映像ディスクとサブスクで音楽不況が底打ち
・サブスクを機に新興国の音楽市場が急成長
・サブスクがもたらした新たな音楽生活
・ライヴ売上がCD・配信売上を超える
・サブスクとライヴで、CD時代を超える黄金時代へ?
・コロナ・ショックで叩き落された音楽産業
・無観客ライヴでコロナ禍に勝てるのか
・コロナ禍で再燃したサブスク批判
・サブスクだけでは救えない――日本で進む「音楽のデフレ化」
・“ポスト・サブスク”のフレームワークは既に歴史が示している
・スマホゲーム――近隣業界に出現した“ポスト・サブスク”のかたち
・音楽が未来を連れてくる
・マンガ・アプリは物語の力で“ポスト・サブスク”を実現した
・“中国の夢”から始まったサブスク元年
・サブスクを超えた中国テンセントのソーシャル・エンタメ売上
・サブスクを超える中国のライヴ配信売上、その核はカラオケだった
・ポスト・サブスクを花開かせたテンセントの巨大エンタメ・ネットワーク
・マルチ・ミリオンセラーを連発するテンセントのアルバム先行配信
・テンセントが目指す音楽レーベルの未来形
・日本でもサブスク、ライヴに匹敵する潜在市場規模
・サブスク、ライヴに続く“第三の柱”となる鍵は原盤権
・なぜ先行していたはずの日本でソーシャル・カラオケは誕生しなかったか
・セッションズ――パンドラ創業者の再挑戦
・ミュージシャンを宣伝するセッションズの“プロモーション・エンジン”
・セッションズは音楽会社の未来形を示唆している
・ユーチューブの支払いはサブスクのたった三十分の一しかない
・音楽ビデオから音楽番組へ――ユーチューブ問題は無料でも解決できる
・ポスト・サブスクのビジネスモデルは複合技
・二〇三〇年以降の中長期的展望


おわりに

年表
出典・注釈


デザイン: 小沼宏之(Gibbon)