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2006年、横須賀で結成されたCogeNdshE(コグエンドシー)。この記号的な名前を持ったバンドは、すでに昨年の残響祭に出演するなどして、早耳リスナーの間で話題を呼んでいたが、本作で遂にその全貌を表す。彼らの特徴は、ミニマル・テクノやIDMといった近代電子音楽のリズムやグルーヴを解体・再構築し、フィジカルな生演奏で鳴らしているということ。電子音楽の突飛な楽曲構成の魅力を生かし、変拍子などもふんだんに盛り込んだプログレッシブな楽曲が、タイトかつ緻密な(ときに獰猛な)演奏によって表現される様は、見事と言うしかない。さらに、そこに乗る紅一点のボーカリスト・藤江香織の愁いを帯びた歌声から、彼らがあくまでポップ・ミュージックを視野に入れていることがはっきりと伝わってくることも頼もしい。本作にはオリジナル7曲に加え、オランダからfunckarma、日本から盟友usが参加したリミックスも収録され、バンドの持つ多面的な魅力が堪能できる作品になっている。
(新譜案内より)
COgeNdshE