1,518円(税込)
※5,000円(税込)以上買うと送料無料!新品でも中古品でもOK!
エム・レコードと京都メディテーションズの(約2年越し)コラボ・リリース第二弾!!
インドの魔法の笛吹き、T.R. マハリンガムの続編で、ほとんど誰も聴いたことのない 1940 年代~50 年代の SP 盤音源集。カルナーティック音楽ファンの待ち望「超」の付く貴重音源だが内容も尋常ではない!
この音源集、「HIS EARLY YEARS」と謳っているため円熟期を迎える前のものと思われそうだが、これが大間違い。これこそまぎれもなく“マリ”の創作ピーク時に吹き込まれた演奏なのだ。この魔法の笛吹きは 7 歳で初舞台に立ち、幼くしてプロの演奏家となった南インド伝説の神童であり、数々の革新・改革をして横笛音楽そのものを変え、インドにおける横笛の音楽上の地位を引き上げた。また、自分の基準に満たないといって吹き込んだ録音の破棄を命じるような音楽家であった。
マリは 1950 年代後半からおよそ 10 年あまり表舞台から消え、その後も何度も引き蘢り、生涯を通じた“奇癖”もからまって(これら事象は解説を参照)、後年では録音はもとよりも公演すら稀になった(彼が望めばラヴィ・シャンカールのように成功したかもしれないのだが)。したがって、怪しげなライブ録音ではない正式なレコード発表用の録音は千金の価値がある。しかもこの音源集、自らが“意欲的”で、バイオリンの T. チャウディアやムリダンガムのパルガット・マニ・アイヤーといった最高の伴奏者にも恵まれた時代のものなのだ。(※以後はこの時代に確立したものの延長にあると言ってよく、歿後に多くのライブ音源がリリースされているのも、生前の極端な録音・公演回数の少なさによる。皆マリを聴きたいのだ)弱点(?)をいえば、SP 盤ゆえ収録分数に制限があり、ラーガ特有の長大な演奏が難しかった点にある。しかし物は考えよう。制限を逆手に取ったような手頃なフォーク・ソングとラーガを演奏しており、そこに込めた潔さには長大な演奏では得られない美意識と滋味がある。繰り返し聴くことで味わいを増す演奏集であり、愛すべきアルバムになること請け合いだ。
なお、これだけの大音楽家にも関わらずそのバイオはインドの外で殆ど知られていない。おかげで余計に彼の像が歪曲されてしまっている感があるが、今回はこのミステリアスな彼の生涯と音楽の核心について言及した解説(本邦初??)を掲載する。こちらもお楽しみに!(なお、ジャケット画はインド在住の画家、JYOTI NAOKI ERI 氏に特注した逸品。南インド/カルナーティックの世界観が溢れる霊的作品!)
解説ライナー封入(日本語・英語掲載)
LP版は M1-8 が A 面、M9-11 が B 面となります。
CD仕様:2面見開き紙ジャケット
T.R. MAHALINGAM / T.R. マハリンガム