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※デジパック
坪口昌恭(東京ザヴィヌルバッハ、ex.DC/PRG)、西田修大(君島大空合奏形態、石若駿SongBook)、大井一彌(yahyel、DATS)という、フィールドの異なる3人が共通の美意識の元にタッグを組み、テクノをあえて人の手を介しミクスチャー・ミュージックとして表現することにこだわったユニット「Ortance」の2ndアルバム『SCENERY』が完成。「Ordinary Smile」(M2)にはゲストヴォーカリストとしてermhoi(Millennium Parade、Black Boboi)が参加。
1stに比べ、よりビートミュージックにシフトし、エモーショナルなトラックが揃った今作。大井一彌のビートはドラムンベース、四つ打ちテクノのアプローチが濃厚になり、西田修大のギターは持ち前のブレンド・センスに加えパンク/ニューウェーブなニュアンスが表出。それらを包括するのは全ての作曲を担う(M7のみ大井との共作)坪口昌恭のフィルターコントロールされたシンセ、シンセベース、流麗なピアノプレイ。中でもOrtanceの音楽性を際立たせるのに一役買うゲスト・ヴォーカリストermhoiをフィーチャーしたM2は、日常の中での大切な人への想いを綴った坪口初の日本語作詞作品。コロナ禍を経て、困難な世界情勢の中でも変わらぬ風景、自然と人工物との共存、美しくも破壊された街並みと生活を営む人々の姿、失ってはいけないものなど、様々な思いをもって目にした世の中のシーンが音に結集、絵画やストーリーを感じさせる作品が完成した。
Ortance