50’S後半〜60’S初頭、モードの台頭から新主流派へと移り変わってゆくUSジャズ・シーンに強く影響を受け誕生したブラジルでのジャズ・サンバ(ジャズ・ボサ)・シーン。よりシリアスかつストイックな方向性を志向したそれとは別に、ダンスホールなどを中心に演奏され、より大衆向けに広まっていったジャズ・サンバのもう一つの形、それがBALANCO(バランソ)と言えるでしょうか。このGUIO DE MORAES(グイオ・ヂ・モラエス)が1965年にCONTINENTALに残したアルバムは、そんなバランソの魅力を凝縮した底抜けにハッピーで踊れる一枚です。本作の主役GUIO DE MORAESなる人物は、サンバ、プレ・ボサ・ノヴァといった様々なスタイルを経由し、古くはTODAMERICAなどの老舗レーベルに作品を残してきた職業アレンジャー兼バンド・マスター。絶妙なジャズ・フィーリングとキャッチーなアレンジ・センスはまさにバランソに打ってつけの人物と言えるでしょう。ミゲル・アンヘルのEQUIPE盤や、AS VEDETESのNILSER盤と並ぶ、バランソ・アルバムの大傑作です!!
TRACK LIST:
1. tudo de voce
2. so vou de balanco
3. quem sabe e o mar
4. gente que diz
5. samba travesso
6. balanco zona sul
7. tao so
8. ele e carioca
9. carnival triste
10. o samba deu um avanco
11. barraco de jose
12. samb'andando