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世紀の素人オーケストラ、巧妙に仕組まれたアウトサイダー・アートの一大スペクタクル、、
若きBRIAN ENOも参加したポーツマス・シンフォニアの74年伝説的デビュー作がようやく超絶待望のまさかの初リイシューCD化!
1970年、イングランド南部、ポーツマスにあったアートスクールの学生を中心に、講師だったプロ中のプロ作曲家GAVIN BRYARSの呼びかけで、誰でも自由にと集められた音楽的にはほぼまったくの素人集団。もしも音楽経験があった場合にはそれまでまったく演奏したことがない楽器を演奏すること、しかし演奏においては各自の最善を尽くすこと、が参加の最低条件、という世界一厳しくない入団要件で集められた、そもそも卒業制作展での披露を目的にしていただけのへっぽこパフォーマンス集団は、ただの英国的ウィット(の皮をかぶった壮大な実験)によってその場限りで消えゆく運命だったはずがなぜかレコードまで出す羽目に。
能力や経験はお構いなし、譜面を読むことなんて当然できない下手を超えた手探り状態から始められた演奏により、本気でまともな演奏を試みたはずの演奏者たちの意図しないズレが拡大肥大し甚大な被害を生んでいくセンセーショナルな大失敗の過程の記録。あまりに素っ頓狂な聞き慣れた名曲の表出に聴取側からは笑いも漏れつつコントのような仕上がりに。おれたち頑張ったのに。でも楽しいしまいっかー。
参加者の意図しないまま外れていく音、を実は意図していた実験家側の思惑通りに進んだ位相の相違による不協和音による共和制。そもそも正しい音とはなんなのか。作曲家の意思、指揮者の意思など必要なのか。アナタ方の信じているアカデミックとは何か。プロとはアマチュアとは何か。我々は何を聴き、何を音符に託し、勝手に妄想し、ひとりよがりに納得し、聴いた気になっているのか。
尊大なクラシック界への挑戦状として小難しいことを世に問うたわりにはあまりにあっけらかんと楽しめる、子供も踊りだせる超大衆ユーモア音楽。おうちで真面目に聴くもよし、ほくそ笑むもよし、小躍りするもよし。
クラリネットも演奏したBRIAN ENOプロデュース。
※こちらの商品は発売中止となりました。ご了承ください。
PORTSMOUTH SINFONIA