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- PCMM / IMPORT / CD / 31001 / 1000353523 / 2005年08月19日
売切 注文不可真っ直ぐなシンガーである。呆れるほどの愚直さなのである。雰囲気やサウンド重視、抜いたハイ・テナーがここ数年のメインストリーム主流のスタイルな訳だがその流行に抗うかの如くの硬派さなのである。肩が破壊し尽くされるまで頑なにストレートを放り続ける豪腕ピッチャー、すべての防御を否定して己のパンチだけを信じ猛進するファイター、そんな印象さえ聞く者に与えてしまう、いささか音域高めのバリトン・ヴォイスで喉が張り裂けんばかりにシャウトし続けるシンガーなのである。収録曲ほぼ全曲のコンポーズとプロデュースも手掛け単なる"歌バカ"で終わっていないのがこの男の更なる凄さなのである。70~80年代を愛好するオールド・ファンに好意的に迎えられそうなオーソドックスなサウンドをベースにしつつも、反復の多いミニマルなトラック、複雑でテンションの強いコンテンポラリーなコード感、時折差し込まれるジャジーなオブリガート、ストリート感覚溢れるリズム・ラインなどコンテンポラリーな要素を趣味良く散りばめるあたり、ミュージシャンとしての冷静な視線も持ち合わせている事が判る。単調なメロディの繰り返しから徐々に長い時間を掛けてヴァリエイション、フェイクして行く高揚感、幼少の頃から慣れ親しんだゴスペルのストロングなスタイル、恐らく自身の多重録音と思われるコーラス・パートとの掛け合いでヴォーカル・グループ風に盛り上げるスロウ、ドラマーとして音楽キャリアをスタートさせた男らしくいささか複雑な譜割でライク・トーキングに歌われるラガ風ミッド(それでも結局ストロングなバリトン・ヴォイスの咆哮になってしまうのだが...)と楽曲もバラエティに富み今年のインディー・リリース中5本の指に入るのは間違いないが、かなり濃い口でくどく、聞き終わった後に疲労感の残るアルバムである事も確か。渾身の力を込めた歌唱を全身全霊で受け止められる向きには極上の1枚である事をお約束する。¥315 (税込)ご注文できません
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