中村隆之 商品一覧

  • ブラック・カルチャー 大西洋を旅する声と音

    中村隆之

    ラテン・ブラジル・ワールドミュージック

    雑誌『世界』の連載がベースになった一冊。アフリカへの帰還という主題から、音楽、文学、アートなどを横断的に捉え、その歴史と現在を旅する。

    • 岩波書店 / JPN / BOOK / 4004320615 / 1009019027 / 2025年04月22日

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    400年にわたり、大西洋を航海した奴隷船。「裸の移住者」としてアメリカ大陸に連行された人々は、いかにしてアフリカの声と音の伝統を再創造し、次世代へと繋いでいったのか。アフリカへの帰還という主題から、音楽、文学、アートなどを横断的に捉え、その歴史と現在を旅する。世界にひろがるブラック・カルチャーへの招待。【目次】はじめに ブラック・カルチャーをめぐる旅へ第一章 アフリカの口頭伝承教室のなかのアフリカ口承の伝統口頭伝承のなかの音文化マンデ系社会のグリオ語り継がれる叙事詩第二章 奴隷船の経験奴隷貿易を想像する奴隷制と西アフリカ西欧人を取引相手とした奴隷売買『ルーツ』にみる大西洋奴隷貿易奴隷船上での歌と反乱女性たちの抵抗、死者たちの声第三章 アメリカスに渡ったアフリカの声と音奴隷制社会をめぐる資料聞き書きという方法裸の移住者ネオ・アフリカ文化アフリカ由来の精神文化ヴードゥーの儀式文化維持という抵抗ドラミングと太鼓第四章 自由を希求する共同体の歌合衆国の奴隷制時代の歌アメリカスに息づくアフリカの声スピリチュアルと呼ばれる歌「ブラック」という共同体意識哀しみの歌黒人神学におけるスピリチュアルの意義世俗的スピリチュアルとしてのブルース第五章 合衆国のブラック・ミュージック変わりゆく同じものジャズの始まりアームストロングの声ジャズにおける創意と即興混交するジャンルソウル・オブ・ア・ネーションカバーによる伝統の構築第六章 アメリカスからアフリカへアメリカスのブラック・ミュージックアフロ・ブラジル音楽の展開アフロ・カリブ音楽の多様性アフリカへの帰還同じリズム、いくつもの歴史ブラック・カルチャーをめぐる次の旅へ第七章 文字のなかの声文字世界への参入「トーキング・ブック」としての奴隷体験記声の作家ハーストン集団としての黒人の声の表現クレオール語の口承性声の歴史第八章 奴隷貿易・奴隷制の記憶の光と影記憶の場所ユネスコの取り組み「奴隷の道」プロジェクト構築される記憶文学のなかで語られる闇の記憶奴隷貿易の闇第九章 ブラック・ミュージックの魂ブラック・パワーの潜在力ナショナリズムを越えてブラック・アーツ運動ブラック・ジャズ共同体ブラック・スピリチュアルラップのスピリチュアリティ第一〇章 ブラック・スタディーズとは何か知の枠組みのラディカルな変革アフリカ中心主義ブラック・エクスペリエンス主義ブラック・フェミニズム、ブラック・クィア・スタディーズ『ブラックパンサー』とアフロフューチャリズムアフロフューチャリストアフロペシミズム理論ブラック・スタディーズの再規定第一一章 ブラック・カルチャーは誰のものか知の脱植民地化収集と分類脱植民地化と返還ミュージアムの脱植民地化文化の盗用とは何かブラックをめぐる呼称文化は混交する第一二章 未来に向けて再構築されるルーツ〈関係〉の思想環大西洋的連帯存在論的傷記憶の継承と発掘クレオール化のダイナミズムルーツの再構築〈全−世界〉のヴィジョン主要参考文献あとがき 〈関係〉のなかの私的物語
    ¥1,056 (税込)
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  • 環大西洋政治詩学

    中村隆之

    ラテン・ブラジル・ワールドミュージック

    アフリカからアメリカスへ、カリブ海からヨーロッパへ――解放へと開かれた情景とは。

    • JPN / BOOK / 4409041239 / 1009081652 / 2025年07月16日

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    売切 注文不可
    大西洋に響く〈ブラック〉の詩(うた)2020年、世界中に轟いた「ブラック・ライヴズ・マター」の呼びかけ。その声をただしく聴き取るには、人類史に沈殿する人種差別、植民地主義、奴隷制の記憶を辿りなおすことが不可欠だ。本書は、ブラック・インターナショナリズムやネグリチュードに参画した二〇世紀知識人の交流をはじめ、セゼール、ファノン、ギルロイ、グリッサン等、大西洋を横断しながら思考した〈ブラック・ディアスポラ〉たちの歴史を紡ぎなおし、新たな思想航路を描こうと試みる。アフリカからアメリカスへ、カリブ海からヨーロッパへ――政治や文学などあらゆる手段をもって、みずからの「言葉」と「場所」を追い求めた先人たちの多彩な闘いの先に浮かび上がる、解放へと開かれた情景を探る。『カリブ‐世界論』でカリブ海諸国から西洋政治文化の歪みを逆照射し、『野蛮の言説』では人種差別・優性思想の観点から近代的知を揺さぶった著者による、環大西洋思想のうねりを〈発見〉し続けるための壮大な文学論。「なぜ詩学が政治に結びつくのか。(…)ここで述べる詩学とは、こうした既成の価値観や秩序を刷新する、新たな感性的次元を〈発見〉する方法である。たとえばフランス語圏のアフリカ系文化において、「ニグロ」は「奴隷」という意味で長く使用されてきた他称にして蔑称だったが、この奴隷としての集団的過去を拒否することなく、むしろこれを引き受けて肯定するためにエメ・セゼールが発明した語こそ〈ネグリチュード〉である。(…)グリッサンは、ネグリチュードの詩学とはまったく異なるかたちで、〈関係〉や〈全 – 世界〉といった語を用いて、カリブ海の民の集団的経験への深い省察から導出される新しい人間の価値観を作り出そうとし、(…)このような新しい認識のあり方を示すのが詩学である。そして、詩学による〈発見〉が政治的次元に及んでいくとき、私たちはこれを「政治詩学」と呼んでみることができる。」(本書より)- - - - - - - - - -本書初版第一刷において、以下の間違いがありました。大変申し訳ありません。お詫びして訂正いたします。(編集部)p.22 地図内「スーダン(旧ダホメ)」→「(旧ダホメ)」削除(※旧ダホメであったのはベナンであり、スーダンではありません。)p.271 注10, 11 崎山正毅 → 崎山政毅p.360 精神的的不均衡→「的」をトル 
    ¥5,500 (税込)
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  • カリブ‐世界論 植民地主義に抗う複数の場所と歴史

    中村隆之

    ラテン・ブラジル・ワールドミュージック

    • 人文書院 / JPN / BOOK / 4409041055 / 1009079635 / 2013年08月01日

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    売切 注文不可
    この島々を語りて、世界を戦慄せしめよ大西洋の海底に刻まれた歴史から放つ、壮大なビジョン注目の新鋭による本格的デビュー作2009年2月、カリブ海に浮かぶフランス領の島、グアドループ、マルティニックで史上最大規模のストライキが起こる。普段は観光客で賑わう南の島々でのこの出来事は、フランス本土に強い衝撃をもたらした。それは単に離島ゆえの物価高の是正を求める運動ではなかったからだ。本書はこの出来事のインパクトから出発し、大西洋をまたぐ奴隷制と植民地主義の血に染まった歴史をたどる。そこに描かれる無数の暴力と、同化/独立を願った民衆・知識人の苦闘は、世界史の新たな扉を開き、読む者を震わせるだろう。数百年におよぶ壮大なスケールと、政治社会から文学、音楽まで広範な領域をほとばしる筆致で描き出す、地域研究を越える圧倒的傑作。プロローグゼネストという出来事/LKP/「高度必需品宣言」/本書の試み第一章 植民地と海外県、その断絶と連続1 「カリブ海のフランス」という問題小さな場所/カリブ海のフランス/植民地としての海外県2 風景と痕跡刻まれた岩/食人種の住む島々/サトウキビ畑/大邸宅と奴隷小屋/逃亡奴隷の森3 植民地と奴隷制ランス史のなかの島々/資本主義と奴隷制/フランスの植民地政策と奴隷制/〈革命〉と奴隷制廃止/1848年第二章 政治の同化、文化の異化1 同化主義の「起源」同化要求/「普通選挙」/移民と工業化/砂糖危機、ベケ支配、保護主義/労働条件への否/社会主義から共産主義へ2 セゼール、パリ、ネグリチュード模倣への違和感/パリ国際植民地博覧会とシュルレアリスト/クラマールのサロン/『正当防衛(レジティム・デファンス)』/「帰郷ノート」3 ヴィシー政権占領下から〈戦後〉へ「アン・タン・ロベ」/『トロピック』とアンドレ・ブルトン/反ヴィシーの戦い/政治家セゼール第三章 脱植民地化運動の時代1 「脱植民地化」に向けてフランス領アフリカの政治/独立運動とフランス左派政党の対応『プレザンス・アフリケーヌ』/ネグリチュード宣言2 共産主義か、自立か「県化」の実態/『植民地主義論』/セゼールの「転向」脱植民地期のフランス領アフリカ3 ファノン、アルジェリア、革命ラジカリズムと心の解放/アルジェリア解放闘争/一九五八年の国民投票4 カリブ海の社会運動ファノンとセゼール/「一九五九年一二月」アンティーヌ=ギュイヤンヌ戦線/「独立」の時代第四章 「成功した植民地支配」1 植民地主義の新たな段階植民地政策としての植民地放棄/弾圧のクロニクル 一九五九‐一九六二/「アンティーユ、手遅れになる前に」2 支配に抗して……OJAM事件/GONG/「六七年五月」/グアドループ一八人裁判3 内植民地化の論理内植民地/日常生活の植民地化/海外県移民局(BUMIDOM)4 支配なき植民地支配「悪夢」のなかのカリブ海/グリッサンの闘い/消費社会の定着/支配者は誰か?第五章 見出された希望1 疎外か、独立か「剥奪」の諸相/「一九七四年二月」/マルティニック独立運動の台頭/ソニ・リペとグアドループ民族主義運動/クレオール語とグオ=カ2 クレオール語復権運動と一九八○年代の政治動向クレオール語ナショナリズムの精神/クレオール語研究と文学活動/一九八一年の大統領選と地方分権化政策/独立運動の極北3 カリブ海から世界へマラヴォワとカリ/ズークの誕生/シャモワゾー小説の波紋『クレオール礼賛』/カリブ海文学の開花終章 カリブ‐世界論あとがき団体名略語表図版出典一覧参考文献人名索引(出版社資料より)
    ¥4,400 (税込)
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  • フランス音楽史上最も偉大な歌手コレット・マニーの評伝

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    没後約四半世紀、今なお熱狂的なファンを持つフランス音楽史上最も偉大な歌手コレット・マニーの評伝、入門書にして世界初の研究書。コレット・マニーとは誰か——歌詞、インタビュー、著述等のテクストを考察し、一人の人間がいかにしてほかならぬその人となったのかを明らかにする。社会的強者が作り出す基準から著しく逸脱するコレット・マニーの声は、「鉱山労働者、移民労働者、第三世界の民衆、黒人奴隷、女性、性的少数者、知的障害の子、家畜化された動物や無数の海鳥が形成する無名の共同体の声」となり、周縁的存在の集合が音楽的自由に直結する稀有な芸術形式、魂を揺さぶるマイナー音楽となる。「ウーム・カルスーム? ビリー・ホリデイ? 美空ひばり? マリア・カラス?……そう、たしかに彼女らは偉大だったかもしれない。しかし、それはそれぞれの限られたジャンルの中での表現のレヴェルにおいて、たかだか歌い手として偉大だったにすぎない。だが、コレット・マニーは決定的に違う。それは、歌の表現云々以前の、音楽をする行為自体において、既に全く違う次元にあるのだ。」——大里俊晴▼目次●序章 コレット・マニー研究とは何か問題の所在 方法論 先行研究と資料 本書の構成●第一章 フランスのブルーズ歌手 (1926–63年)テレビのなかの「スター歌手」 歌手を目指すまで デビュー――オーディション、ミレイユとの出会い オランピア劇場 最初のEP盤《メロコトン》 ショービジネス界からの訣別の意味するもの●第二章 政治的シャンソンはフリーを目指す (1963–67年)政治的シャンソンの時代へ 最初の政治的EP盤《キューバ万歳》 《チュイルリー宮》に仕掛けられた爆弾 フランス最初期のフリージャズ・レコード《すべて終わり》 さらなる表現の前衛へ――ビュラビュラ、アルトー、ジャバウォッキー●第三章 「六八年五月」からブラックパンサー党との共闘へ (1967–72年)孤独と連帯 ベトナムとの連帯 マニーの〈六八年五月〉 《火とリズム》と黒人差別への怒り ブラックパンサー党に捧げたアルバム《レプレッション》 ルポルタージュとしての歌――フランス北部の炭鉱労働者とスペイン・バスク地方の神父のために●第四章 政治主義の彼方へ (1972–79年)政治的であるよりも人間的であること 北アフリカの移民労働者に捧げたアルバム《ペニャ・コンガ》 チリ支援のためのヌエバ・カンシオン 政治主義との訣別とフリージャズを通じた再生 マニー作品の極点《顔?村》 イスラエル/パレスチナ問題に捧げた音楽劇 障害を抱える子たちの声、この子たちの呟きを歌にすること●第五章 自由であり続ける、最後の日まで (1979–92年)妥協なき表現の探究 「わが兄」アルトーへの愛 スタンダード・ナンバーに託されたカミングアウト 《ケヴォーク》あるいは馴致不能のホロホロ鳥 いくつかの断片 アンコールとしてのラストアルバム《未発表曲集 九一年》●終章 魂の形式●あとがき●ディスコグラフィー●主要参考文献●人名索引著者:中村隆之(なかむら・たかゆき)早稲田大学法学学術院准教授。東京外国語大学大学院博士後期課程修了。フランス語圏を中心とする環大西洋文学、広域アフリカ文化研究、批評と翻訳。著書に『野蛮の言説』(春陽堂書店)、『エドゥアール・グリッサン』(岩波書店)、『カリブ-世界論』(人文書院)、訳書に『ダヴィッド・ジョップ詩集』(夜光社)、エドゥアール・グリッサン『痕跡』(水声社)、解説にオレリア・ミシェル『黒人と白人の世界史』(明石書店)などがある。コレット・マニー Colette Magny (1926-1997)1926年フランスのパリ生まれの歌手。36歳でプロ・デビューし、フランス初の「真のブルーズ歌手」として注目を集める。1963年にCBSからリリースした〈メロコトン(Melocoton)〉がヒットし一躍スター歌手の座へ登りつめるが、すぐに商業主義と決別してル・シャン・デュ・モンドへ移籍。「シャンソン・アンガジェ(政治参加の歌)」の代表的歌手となる。その後ディエゴ・マッソンやアンドレ・アルミュロなどの現代音楽作曲家、フランソワ・テュスクやグループ・ダーマなどのフリージャズ・ミュージシャンとの共同作業によって、実験性と政治性を兼ねたアルバムを発表していく。歌、語り、叫び、呻きを混ぜ合わせた唯一無二のスタイルで、アントナン・アルトー、チェ・ゲバラからルイス・キャロルまで、ジャズ、ブルーズから子守唄までを自家薬籠中のものとした。1997年没。
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