英国フォークの名ギタリストとして名を馳せ、近年では電子音とラップ・スティールを織り交ぜた特異なエキゾ実験作を聴かせる異能、マイク・クーパー。本作はジェームズ・ハミルトン=パターソンの小説『PLAYING WITH WATER』から着想を得て制作された2020年新作です。ヴェネツィア、バンコク、ジャカルタ、ロンドン、マンハッタンなど、海岸や川岸に隣接した都市とその自然の共存を、フィールド・レコーディングと彼独特のラップ・スティール・ギターを織り交ぜて描いたサウンドスケープ作品となっています。シンガポールのウビン島、タイ南部のパヤン島やランター島、スリランカ、バンコク、カリブ海のセントルシアやマルティニークといった場所で録音された環境音と、スラッキーなギターが溶け合う極上のアコースティック具体音アンビエント♪04年リリースの名作『RAYON HULA』に勝るとも劣らぬ内容です。
