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最後までその活動を通して多大な影響をジャズ・シーンに与え続けたピアニスト、アンドリュー・ヒルが亡くなり、もうすぐ1年が経とうとしています。当作品の冒頭がヒルに捧げた曲であるということからも分かるように、このエリック・マクファーソンはアンドリュー・ヒルの最後のレギュラー・トリオのメンバーを務めたドラマーです。90年代初め頃からヒル以外でもいろんな大物とともに活動をしている彼ですから、その音に触れられている方は多いでしょう。
そんな実力者・マクファーソンにとって初リーダー作であるこの「CONTINUUM」、はっきり言ってものすごい内容となっております。マクファーソンとは若い頃からの盟友であるアブラハム・バートンの突き抜けるサックス(昨年末に出た森山威男のコルトレーン・トリビュートでの激演も記憶に新しい)、やはりヒルのラスト・レギュラーグループのメンバーだったジョン・ハバートの重くうねりまくるベース、そして、なにより、マクファーソンのドラムが素晴らしすぎ。変拍子多用なのでしょうがそういうのが分からなくとも、聴いていて興奮が止まらなくなる圧倒的な力強さを持つグルーヴです。もうなにか笑ってしまうかっこよさです。サウンド全体の有無を言わせぬ前のめり感と勢い、そして不穏でどこか暗さのある雰囲気も、リアルです。このアルバムは、アンドリュー・ヒルの意志を受け継ぎ、ジャズを生きた音楽として進化させようとするミュージシャンたちの最高の瞬間が記録された傑作だと思います。
■ERIC MCPHERSON(ds), ABRAHAM BURTON(ts,as,ss,fl),DAVID BRYANT(p)DEZRON DOUGLASS(b), JOH HEBERT(b), SHIMRIT SHOSHAN(el-p:M4), CARLA CHERRY(voice:M3), TREVOR TODD(yirdaki:M3)
ERIC MCPHERSON / エリック・マクファーソン