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こちらはピアノトリオ編制の2ndです。そもそも関根敏行氏の2作品が注目を浴びるきっかけはコアなピアノトリオ・マニアが目をつけたからだといえます。それはつまり日本人コレクターだけが注目している作品ではないということで、レコードが珍しいからとかそういうことではないのです。つまり内容。本作の素晴らしい内容がこうして世紀を超えてCD化される所以なのです。当時のレコードがコレクター間で伝説となり、また吉祥寺にある老舗ライヴハウス ""サムタイム"" の初代ハウス・ピアニストという伝説を持つ関根氏は長い沈黙を破り、4年前より活動を再開。現在は精力的に演りまくっております。彼のルーツである今回復刻されるこの2作品はCD世代のジャズ・ファンにもきっと伝わるアイテムです。是非御堪能くださいませ。

＜以下ライナーノーツより抜粋＞
初めて聞いたのは十数年も前、しかも電話受話器越しであった。だが、そのか細い音を通じても、一音一音に込められた漲る情熱と尋常ならざる強い集中力は如実にまるで手に取るように感じ取られひと目で惚れた。当時日本人ジャズに一方ならぬ関心があった小生はその大コレクターからなんとか無理を言ってこのアルバム1枚を譲り受けたのであった。それ以来邦人ピアノトリオは数多聞いてきたが、率直に申して、本作以上にトータルで感情移入できる作品には幸か不幸か遭遇できていない。同じマイナー・レーベルであるスマイル・レコードからの前作『STOP OVER』は100枚限定のリリースであったが、第2弾にして最終作の本作『STRODE ROAD』にしても200枚しかプレスされていないというのであるから、今回このCDを入手された熱心なファンは幸せものだなという他ない。

■メンバー：関根敏行(p)、成田敬(b)、黒崎隆(ds)
■監修：塙 耕記、石井広明(澤野工房)　
■解説：児玉泰彦
■対談：石井広明(澤野工房)×塙 耕記(THINK! RECORDS)
■録音年：1978年
■原盤：SMILE(SML-