1997年のデビュー以来、一目でそれとわかる声をもち、多くのアーティストとのコラボレーションを行いながら、シンガーソングライターとして唯一無二の個性を発揮する作品を制作してきたミア・ドイ・トッド。Laraaji、TV on the Radio、Scientist、そして最近ではアンドレ3000やカルロス・ニーニョとのコラボレーターとして、ロサンゼルスの豊かな音楽のタペストリーに欠かせない存在である。
2009年にCDとしてリリースされた『モーニング・ミュージック』は、彼女のカタログの中でも他に類を見ない、インストゥルメンタルのアンビエント。ヴォーカルによる表現をやめ、楽器と音にすべてを預け、ミニマルな要素を存分に生かした、柔らかく心を揺さぶる作品だ。レコーディングは、ロサンゼルスのフロッグタウンにある自身のスタジオ Château des Chatsで行われた。ミアはハルモニウム、ピアノ、ティン・ホイッスル、タンブーラ、アコースティック・ギター、ドラムを演奏し、「Samai'i」と「Emotion」では、マルチ楽器奏者のアンドレス・レンテリアがカホン、ピアノ、ウドゥ等で参加している。
