ブラジル本国、そして日本でも話題になりつつある、注目の歌姫、ヴェロニカ・フェリアーニのデビュー作。その名からもイタリア系ブラジル人と思われ、繊細かつ大らかな女性美が詰まったヴォーカリストとしてすでに完成されている。プロデュースは、サンパウロのあらゆるミュージック・シーンで頭角を現すBIDが担当。 Assis Valente, Cassiano, Gonzaguinha, João Donato, Marcos Valle, Paulinho da Viola, Paulo Cesar Pinheiro・・・など、そのMPBフリーク然とした選び抜かれたレパートリーと、生音主体でありながら、クラブ・ジャズ・ファンの耳をも刺激しそうな、ネオ・ボサ・ノヴァ気質漂うアレンジ。ヴェロニカ自身の意図も多分に盛り込まれたその出来栄えは、昨今のMPB♀vo.デビュー作としても最上級クラス。マリーザ・モンチをよりシンプルにした感じといえば簡単かもしれないが、今後さらに飛躍が望める大器の予感大。これはすべてのMPBファンにオススメ。