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ポルトガル出身で1980年代からブラジルMPBの大物アーティストとのコラボレートでブラジルでもアルバムをリリースし、多くのミュージシャンから敬愛を集める実力派女性ヴォーカリスト、エウジェニア・メロ・エ・カストロ。儚くも凛としたヴォイスと、「サウダーヂ」の心を認めたサウンド・メイクで通なMPBリスナーの支持も厚い才女が放つニュー・リリースは、兼ねてより彼女が親交を暖めてきたクルビ・ダ・エスキーナ(街角クラブ)周辺のミナス・ジェライス名曲を、作者本人を迎えてコラボレートするという高質の逸品。
エウジェニアの繊細なヴォイシングとエレクトロ・メソッドを上品に取り入れた効果は、作品全体に蔓延るミナス特有の美しき浮遊感の根幹を成し、彼女がこよなく愛するミナスの名曲群が、空間的な音像をまとって彩られていく。
ローズ・ピアノとフォーキーなギターで、淀みなくエウジェニアの声を包み込むミルトン・ナシメント・カバー#1に始まり、ベト・ゲヂス&カエターノ・ヴェローゾのメロディアスな佳曲#2へ滑らかに移行。再びミルトンの印象的なバラード#3から、ベト・ゲヂスの代表曲として知られる#4、昼下がりのシーンを描いたミルトンの名曲#5では、現在のミナス・シーンを牽引するホベルチーニョ・ブランチ、ベト・ロペスのギターをフィーチュアしたローファイ・アレンジが見事。
再びミルトンの名曲#6では、フルートの名手シコ・アマラルのフレーズが絶妙なアクセント。後半は、エウジェニアの才能の理解者でもあるミナスの象徴的ミュージシャンがゲストで参加。ミルトン・ナシメント(#7 vo)、トニーニョ・オルタ(#8 g/vo.)、ヴァグネル・チゾ(#9 p)、トゥーリオ・モウラォン(#10 p)と、ミナス・サウンドの奥深い魅力を存分に演出し、存在感を放つ。
エウジェニアのミナスへの想いを込めたホンモノの好作。聞くほどに心酔していくことは間違いない。ミナス/MPBファンに強力レコメンド。
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EUGENIA MELO E CASTRO / エウジェニア・メロ & カストロ