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ノラ・サルモリアら気鋭アーティストによるサポートを得て作り上げた1999年のクチ・レギサモン曲集、更には初期アカ・セカ・トリオ作品など、良質コンテンポラリー・フォルクローレ作品を数多く送り出す気鋭レーベル、イマジナリー・サウスからの2008年作品のリリースが記憶に残る、いまやシーンにおいても別格の存在ともいえるロレーナ・アストゥディージョ。待望の2011年新作は、ウルグアイの誇る天才ベーシスト/コンポーザー、ダニエル・マサとのシンプルなデュオ作品となった。
これまでも新たなチャレンジを常に続け、既定路線とは異なる作品を提示してきたロレーナ。そしてファンクやカンドンベを中心に、ブラックネス溢れるAORを掲示してきたダニエル。ヴォーカルとベース/パーカッションというシンプルな編成ながら、そんな二人の幅広い音楽性を随所に感じられる、アヴァンギャルドでミニマムなフォルクロリック・ジャズといえるサウンド。会話のように紡がれる一音一音のコミュニケーションは実にスリリングで引き込まれる。二人のルーツに根差した作曲家達(エドゥアルド・マテオ、ルベン・ラダ、クチ・レギザモン、アルフレド・シタローサ、更にはエクトル・ラヴォーまで!!)からのレパートリーも聴きごたえアリ。
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LORENA ASTUDILLO / ロレーナ・アストゥディージョ