ディスクユニオン ソウル / ブルース・SHOP'sバイヤーズ・チョイス 6月

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2023.06.30

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ディスクユニオンのスタッフが最近入荷のソウル / ブルース商品の中からおすすめ商品を紹介!

今月入荷の最新作や最近入荷の準新譜の中から注目タイトルをソウル / ブルースのスタッフがまとめてレビューしました。
毎日のように新譜がリリースされる中、見逃している商品も多いのではないでしょうか?この機会に是非ご一読ください!




NAO YOSHIOKA / TOKYO 2020
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008681503


1stアルバム「The Light」発表から10年、数々の実力派アーティストや凄腕プロデューサー達と共作、共演し日本を代表するソウルシンガーとなったNAO YOSHIOKA。コロナ禍による米国での活動休止、一時帰国時に制作された「TOKYO 2020」がデビュー10周年記念、数量限定カラーヴァイナルシングルとしてリリース。美しいメロディと洗練された歌声、「分断」が叫ばれ人と人との絆が希薄となり"生き方"が試されている時代、希望を見出そうとする歌詞の中でリフレインする"TOGETHER"が心地よくも切なく響く。B面にはKaidi TathamによるRemixを配し、こちらはフロア映えする仕上がりになっている。次のフルアルバムにも多いに期待だ。

(横浜関内店 鈴木諒祐)




FUNKINDUSTRY  / I Want You Closer with 土岐麻子 / Loneliness with ナツ・サマー
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008646804


現在来日中で各地でのライヴも大盛況だったフランスを拠点に活動するR&B/ファンクバンド "FUNKINDUSTRY"がCity Popに傾倒し、日本のシンガーをフィーチャーしてリリースされたEPから、City Popクイーン「土岐麻子」と、City Pop Regaeの歌姫「ナツ・サマー」のカップリングで切られた7インチをご紹介。

A面はしっかりと山下達郎(Windy Lady辺り)を研究したと思われるサウンドで、土岐麻子の声も相まって極上のCity Popが聴ける。

B面も同様のCity Popマター(プラスティック・ラブ?)が繰り広げられ、ナツ・サマーの歌いっぷりも艶があって◎。

ジャケットは永井博氏のイラストを使用するという徹底ぶりで、近年自国で散見されるなんちゃってCity Popとは一線を画する出来栄えでオススメです!

(商品部 駒木野 稔)




Mime / Bloom
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008630954


現行の国産R&Bバンドの中でも抜群の鳴りを聴かせてくれる"Mime"が22年にデジタル配信で先行リリースした前作『Yin Yang』から1年10カ月ぶり3作目となるアルバム「Bloom」がCD/LPレコードで我等がKissing Fish Recordsより待望のフィジカル化。冒頭2曲の4つ打ちナンバーで気持ちよく躍らせてくれたあとは"Soulflex"のシンガー"ZIN"を客演に迎えたミッドメロウなレイドバックチューンで心地よく揺らされ、お次のバラードでウットリ聴き入ってしまうアルバム全体をスムースに聴かせてくれる無駄が一切ない洗練されたR&Bサウンドが濃厚凝縮された全8曲を是非ご堪能くださいませ。

(ユニオンレコード渋谷 松本 豪雄)




ADI OASIS  / ADONIS / GET IT GOT IT
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008660877

ADI OASISの2023年3月に発表した初のソロ・アルバム『Lotus Glow』から、極上ネオ・ソウルナンバー2曲をカップリングした7inchが登場。
レトロさの中にもフューチャリスティックさも感じるちょうどいいネオ・ソウルが良い感じです。
ネオ・ソウルファンにはもちろん、最近だとSILK SONICにはまった方にもお勧めできそう。ニュー・ディスコ・バンドESCORTのベーシスト兼ヴォーカリストとしての
顔を持つ今後の作品が楽しみなアーティストです。

(渋谷ジャズ/レアグルーヴ館 横山 尚吾)




DON BLACKMAN / SAY YOU'LL BE MINE / YOUR LOVE MAKES ME CRAZY
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008677623


82年に発表したデビューアルバムが現在でもレア・グルーヴの名盤として語り継がれる、
DON BLACKMANの未発表音源がまさかの発掘!!!

おそらくデビュー・アルバムの82年前後に作られたであろう2曲の楽曲は未発表で終わるには
もったいなさすぎるクオリティ。
両面ともにシンセとエレピが絡まった最高のBOOGIEとなっており、B面ではDON BLACKMANの絶妙な
歌声も聴ける一枚になっております。

TONE B. NIMBLEとMARC DAVISが楽曲にリスペクトを込めたエディットを施しており、
DJにはさらに嬉しい限り。

暑い夏の時期には、やっぱりこういうURBANな音が最高で、汗だくになって踊るもよし、クーラーを
ガンガン利かせた部屋で涼しくチルするのも良いですね。

(新宿中古センター 中沢光)




CHERISE / CALLING
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008663123

恥ずかしながら、今作で認識するまでは未聴だったUKの女性シンガー。昨年発売された「BLUE:NOTE REIMAGINED II」にも収録されたアーティストとのこと。このアルバムは有名アーティストによる名曲再解釈というよりは、新進アーティストによる新たな切口という要素が強かった様に思う。そんなアルバムの中で、NORAH JONESの楽曲を堂々とカバーしていたのが本作の主役CHERISEだ。近年のUKシンガーとは一線を画し、比較的オーソドックスなNEO SOUL寄りのR&Bを志向しており、個人的には好感が持てる。この路線を選択するならば、完成度を求められるところだが、それを難なくクリアするクオリティの楽曲が並ぶ。中でもシングルにもなっている”SECRETS”は抜群だ。レイドバックしたメロウな楽曲の上を展開する歌メロには、クラシックの風格が漂う。アンニュイな表情ながら、風格の漂うジャケットも素晴らしい。

(お茶の水ソウル/レアグルーヴ館 野口浩生)




EAST SIDE SAN JOSE  / BACK IN THE DAY IN ESSJ
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008626322


日本の音楽ファンの中でもすっかり定着してきた感のあるチカーノ/ローライダー・シーンですが次々とさらにマニアックなリリースが続いております。

こちらはカリフォルニア州のイーストサイド・サンホセという一つメキシコ系居住区(バリオ)にフォーカスしトリビュートを捧げたコンピレーション・アルバムで、共にマルチ奏者でプロデューサーであるIVAN FLORESとXIAN BALLESTEROSが仕掛け人となり、最高峰SUNNY OZUNAを始めとするチカーノ・ソウルのレジェンドから若手ミュージシャン、さらにクンビアやメキシコ伝統音楽の演奏家も参加して60~80年代に当地で愛された音楽を現代に再現するプロジェクトとなっています。

伝統音楽からオールディーズ、ラテン・ソウル~ファンクと多彩な内容ですがやはり我々がチカーノ・ソウルに期待するメロウでムーディな雰囲気が全体に漂っておりSUNNYが歌う「Sometimes」などミディアム・チューンが軸に。

中でもBRIAN RIVERAをFT.した「Who I Am」がSADE感もあり最高です。ジャケットもまさにチカーノ・コンピらしいブレない本作、CDも日本のみ発売のようですがたしかに夕暮れ時にリピートでかけっぱなしにしたい1枚であります。
(千葉店 沢野太郎)




JONNY BENAVIDEZ AND COLD DIAMOND & MILK  / MY ECHO, SHADOW AND ME
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008681493


2017年にTIMMION傘下のSTYLARTからデビューし、その後PENROSEなどでも作品をリリースしてきたテキサス生まれカリフォルニア育ちのソウルシンガー、JONNY BENAVIDEZの初となるフルアルバム。
その端正な歌声と彼を支えるCOLD DIAMOND & MILKの堅実なバンドサウンドは何度聴いても耳心地の良く、休みの日に冷房の効いた部屋でのんびり聴きたいなぁ~なんて思ってしまう。
日本の現行スウィート好きからもかなり反応がある作品で、2023年上半期リリースのなかでもヒットを記録。正直似たような作風が多い現行スウィート(失礼!)のなかでも、頭一つ抜き出たクオリティなのではないだろうか。
(ソウル / ブルース WEB 藤原啓)




JANELLE MONAE / AGE OF PLEASURE
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008681485


遂に、JANELLE MONAEがニューアルバム『THE AGE OF PLEASURE』をリリース。
『ムーンライト』など話題の作品にも出演し、女優としてもブレイクしている彼女。

そんな多才なJANELLE MONAEは、やはり音楽の方も本気のようだ。今作がそう感じさせてくれる。

「出来た曲がパーティでウケなかったら、アルバムには入れないわ」と彼女は言っている。いかにも理屈っぽい言い方になってしまうが、このアルバムに収録されているのは全てパーティーでウケた最強の楽曲たちということだろう。特に「Lipstick Lover」なんかはまさにそんな感じ。MVは少々刺激的だけどいかにも彼女の表現するパーティーはこれのことなのかも。

アルバムも全体的にソウル、R&B、ファンク、ポップ、オルタナティヴを融合したハイブリッドな音になっている。これぞ、近未来型ソウル・ディーヴァだ。
(お茶の水ソウル/レアグルーヴ館 花城清一郎)




30/70 / ART MAKE LOVE
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008626148


『THINGS FALL APART』を抜け、『VOODOO』を経由し『Mama's Gun』を経た一連の流れを感じさせる、Ezra Collectiveや、Shafiq Husaynと同列に語られる事も多い、メルボルンの現行最重要グループ30/70のブランニューが登場。
今っぽくもある一方、前述した流れを汲む、2000年初頭のブロークンビーツ感がとても心地良く、音の宇宙にトリップさせられます。インタールードの挟み方も絶妙で、アルバムトータルでの魅せ方が非常に上手い作品です!

(名古屋店 藤本 康寛)




RICK MASON AND RAREFEELINGS  / ジ・インナー・ディメンションズ・オブ・リック・メイソン・アンド・レア・フィーリングス
https://diskunion.net/black/ct/detail/XAT-1245770633


オリジナル盤は価格高騰し続けている、幻の激レア盤がついに世界初オフィシャルリイシュー!
本作はベーシストであり、ソングライター、アレンジャー、プロデューサーとしても全面的に関わったリック・メイソンを中心としたバンド、レア・フィーリングスが1977年にリリースしたアルバムで、レアグルーヴ好きはもちろん、ディスコブギー好きからも高い評価を得ている傑作!

スラップベースでうねりまくるイントロから怒涛のホーン隊とオルガンが堪らない「Rare Feelings」をはじめミドルテンポへと曲調を変えながらまたもや妖しげなヴォーカルが絡みあう「Dope」や絶え間なく続くドラムのフィルインと高速カッティング・ギター&ソロ、そしてフルートによるリードが冴え渡るインストゥルメンタル・ナンバー「Metamorphosis Funk」など素晴らしい内容です。

(下北沢店 安田祐士)




HELENE SMITH / I AM CONTROLLED BY YOUR LOVE
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008658795


マイアミと言えばT.K.やALSTON、ヘンリー・ストーン、1970年代、ディーヴァと言ったらと言えばやっぱベティ・ライトでしょう!という話になるかと思う。

しかし、それ以前の60年代にご当地のソウル・シーンを沸かせたというDEEP CITYレーベルの中心的存在だったのがこのヘレンスミスだ。

ストレートパーマをかけたと思われるショートヘアに若干憂いのある表情がなんともチャーミングであるが、70年代にはキャリアを閉じてしまった為、残された音源はいずれも貴重、よく語られるところのLPは勿論、シングルも含めて二言目にはレア盤の人というイメージが定着しているのかも知れない。

エキセントリック・ソウル・シリーズでDEDEEP CITYレーベルに光を当て、コンビを2度も出してしまったNUMEROが、今度は"BLUE STAR"、"REID"、"LLOYD"、"DEEP CITYと彼女のキャリアを総括したLPを編集してしまった。

これまでマニア~、DJ向けのシングル単位でのリイシュー、2015年には弊社がCDアルバムのリイシューを行った事もあったが、正規のものとしてそれらを総括してしまった意義は大きい!

ライナーの文章、編集された音源全てがマストだ!と僕なんぞがここまで語ってよいのだろうか?正しいソウル・ファンの皆様お許し下さい。
(町田店 秋元伸哉)




SURPRISE CHEF  / FRIENDSHIP EP
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008656430


ミニマルでドープな作風がライブラリー物やイタリアのサントラ系レアグルーブを好む方にバシッとハマること請け合いのOZ産インスト・ファンク。

60~70年代サイケ?と思うようなジャケットですがミッドテンポで音数少なく、タイトに反復する音像は変わらず素晴らしいです。同じBIG CROWN産の近年リリース、EL MICHELS AFFAIR & BLACK THOUGHT、LADY WRAYとGHOSTFACEのコラボシングルの流れでラッパーとガッツリ組んだアルバムとかでたら最高だなー。

(新宿ソウル・ダンスミュージック 山本大騎)




BOBBY OROZA & EL MICHELS AFFAIR  / WHATCHA KNOW / LOSING IT
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008671198

今やBIG CROWNを代表するアーティストの一人となったBOBBY OROZAがEL MICHELS AFFAIRとコロナ渦以前の2019年に録音していた未発表曲がリリース!
レギュラーでバックを務めるCOLD DIAMOND & MINKのイナたくスウィートな演奏も良いですが、本作のEL MICHELS AFFAIRによる、どこかオブスキュアでサイケデリックかつ、ほんのりトロピカルなアレンジもBOBBYの魅力を普段と少しだけ違う視点から引き出しています。
この2組でぜひフルアルバムを出してほしいです。

(ソウル / ブルース WEB 高橋一)




SPECIAL TOUCH  / GARDEN OF LIFE
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008195024


2020年に再発されたUKストリート・ソウルの人気盤が絶賛発売中です!
ソウル好きの方にはBRACKETTからのレアなシングルで知られるシカゴのグループのほうがお馴染みですが、こちらは1991年UKの同名グループによる唯一作です。ガッツリとレゲエ風なA1からUKらしいラヴァーズ・ロックの影響を感じたり、アルバム全体を通して同時代のR&BやHOUSEなどの影響も想起させてきます。
チープなシンセと808が鳴り、上手とは言えませんがクセになる味のあるヴォーカルには、不思議と引き寄せられる魅力があります。
プロト・ハウスと言っても良いA3の「It's Your Life」、ニュー・ジャック・スウィングなB1「Music」は個人的におススメです!ぜひご一聴ください!
DU BOOKSより発売されているポスト ハウス・ミュージック ディスクガイドのSTREETの章でも1枚目に紹介されていますので、ぜひチェックしてみてください!
(ディスクユニオン柏店 及川遼太)




REYNOLDS  / DON'T YOU WORRY BABY THE BEST IS YET TO COME
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008681456


2014年に500枚限定でリリースされた激レア・モダン・ソウルの極上カバー12インチが待望の7インチ化!ノース・カロライナ出身のシンガー、ベシー・バンクスが1976年にカナダの名門レーベル"クオリティ・レコーズ"からリリースした至高のモダン・ソウル~ディスコ・チューンをキャサリンとカーメルの双子の姉妹で結成されたレイノルズがカバー。オリジナルの高揚感にあふれた美しいメロディやコーラスはそのままに、より現代風でダンサブルなアレンジに仕上げた本作はリリース当時瞬く間に完売。今では価格高騰もあり入手困難な状況が続いていただけに今回のリイシューはうれしい限り。とにかく必聴!最高です!

(大宮店 佐藤紘史)




TIMELESS LEGEND / シンクロナイズド
https://diskunion.net/black/ct/detail/XAT-1245758446


オリジナル盤は当然のことながら激レアクラスでお目にかかることすら全然ない、オハイオ産のコーラスグループ、TIMELESS LEGENDが残した76年大傑作がこのたび曲順もオリジナルそのままに完全リイシュー!

甘茶ソウル・ファンにとって決定盤とも言えるこの1枚、「Love's Cliche」や「You're The Best Thing」、「Ghost Of Love」などの体すべてがとろけてしまいそうになるようなバラードを存分に味わっていただきたいです!、、っと言い切りたいところを「River Boat Queen」一曲でファンク好きもとりこんでしまいそうな気もするほどのグルーヴもアピールしてきます。

この機会にゲットしちゃいましょ。

(大阪店 江藤玄太)



BRONZE / SKYLINE

https://diskunion.net/black/ct/detail/1008685419


2019年から2022年まで3年に渡ってリリースされてきた韓国のプロデューサーBRONZEによるCITY POPプロジェクト。
個人的に大好きなレーベル8BALLTOWNからのリリースであり、最初に永井博さんの絵の作品のインフォーメーションをいただいた時点でこれは凄い事が起こるとワクワクしたのを覚えています。
聴いてまたびっくり、こんな高次元で日本の80年代に本当に存在したかのようにCITY POPやDISCO BOOGIEやFUSIONをしかも韓国語でも表現できるのかと驚きました。

素晴らしいトラックに韓国のR&B界隈で中心に活躍する一流のボーカリスト達の歌。
何度聴いても新しい発見があって、そんなアルバムを3枚もリリースしてくれたBRONZEに感謝です。

一旦このCITY POPプロジェクトは終了との事ですが、何十年経っても夏になるとLPを引っ張り出してきて聴くんだろうな...という心に残る作品です。
(お茶の水ソウル/レアグルーヴ館 山本奈緒)


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