ディスクユニオン ソウル / ブルース・SHOP's バイヤーズ・チョイス 11月

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2023.12.07

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ディスクユニオンのスタッフが最近入荷のソウル / ブルース商品の中からおすすめ商品を紹介!

今月入荷の最新作や最近入荷の準新譜の中から注目タイトルをソウル / ブルースのスタッフがまとめてレビューしました。
毎日のように新譜がリリースされる中、見逃している商品も多いのではないでしょうか?この機会に是非ご一読ください!



MAYER HAWTHORNE / FOR ALL TIME
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008765876


ご存じMAYER HAWTHORNEが2021年以来の新作をリリース。

ヴィンテージ・ソウルの熱心なコレクターとしても知られていますが今作もそれが如実に表れており、"当時感"の再現度はバツグン。

そこへモダンなフィーリングが加わり非常に高い完成度となっています。

特に「For All Time」や「Tell Me」といったスウィートナンバーが出色。その他、LATE 70'Sの雰囲気たっぷりの「On The Floor」やこの時期にピッタリなほっこりポジティブチューン「Eyes of Love」などなど聴きドコロ多数、さすがです。TUXEDOとして何度も来日し、そのたびに新宿やお茶の水のDISK UNIONへ立ち寄ってくれる、当社としてはある意味"縁の深い"アーティスト。

今後もさらなる活躍を願わずにはいられません。

(横浜関内店 鈴木諒祐)




BEHARIE / ARE YOU THERE, BOY ?
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008728340


BEHARIEのデビューアルバム『ARE YOU THERE, BOY ?』が到着。
ジャケットの第一印象はナードな感じ。
いつもなら、この手のジャケットの作品は手に取らないのが正直なところ。
そういうのってみなさんもありませんか?なんか違うなってやつ。
しかし、一度聞いてみてほしい。彼、良い意味で期待を裏切ってくれます。
超スローテンポな作品が多めでヴォーカルも特徴的。確かにFRANK OCEANが比較されているのもうなずけます。
イメージとしては、FRANK OCEANやLEON BRIDGESなどのアーティストの良いところをかき集めた感じ。
ソウルやポップ、シンガーソングライターなど様々なジャンルの線引きなんてなくなってしまったよう。彼はそれを素晴らしい作品へと昇華しています。
繊細なヴォーカルとハーモニーにどっぷりと浸かってください。


(お茶の水ソウル/レアグルーヴ館 花城清一郎)




SHINDELLAS / SHINDO
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008708467


グループモノ枯渇の時代の救世主!SHINDELLASのセカンドアルバムが登場!

ナッシュビルベースというだけで、歌えそうという期待は間違いではなく、バリバリ歌える3人組です。
ファーストシングルから前アルバム辺りは60'sや70'sへのオマージュがこのアルバムよりは強めでしたが、このアルバムは現在進行形なR&B曲「Juicy」を始め、全体的に80'sと現代を行き来するようなDisco〜Boogie感の強いアルバムです。

最近は歌をどうとでも補正できるし、AIでその人風の歌声も作れちゃう時代ですが、やっぱり生の歌声は大切。
そして、その歌声を生かしながらも懐古主義だけにならず現代にフィットする楽曲を作るのも大変だなと考えさせられる作品でした。
しかし、色々と頭で考えても、きっと目の前で歌う彼女達を見たら忘れてしまうんでしょうね!
アナログな感性もいつまでも大事にしていきたいです。
素晴らしい歌声を是非フィジカルで!

(お茶の水ソウル/レアグルーヴ館 山本奈緒)




LADY WRAY / COME ON IN (LES IMPRIMES REMIX) / UNDER THE SUN (SURPRISE CHEF REMIX) 
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008735008


近年のBIG CROWNリリース作の中でも、一聴して分かるクラシック感!

リミックスにLES IMPRIMESとSURPRISE CHEFを迎え、A面、B面共にヴィンテージソウルの香りがプンプンするシングルが登場!

音の表情もタイトかつ、ダイナミックな装いは涙なしには語れません。
前回はGHOSTFACE KILLAHとPETE ROCKが参加し話題に事欠きませんでしたが、今回LADY WRAYのみの名義でも十二分にシーンに影響を与えるシングルになったのは疑いようもありません。
アルバムからの追加カットもまだまだ期待しつつ、新作の発表もこれから待ち遠しくなりました!

(名古屋店 藤本康寛)




ZIN (J-SOUL)  / CURVE
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008750411


アーティストコレクティブ「Soulflex」の一員としても活動する、実力派R&B/SOULシンガー「ZIN」の1stアルバム。

本作は“みんな”というよりも“ひとり”に話しかけるようにを心掛け、極力フェイクやアドリブなどのテクニックを表に出さず“丁寧に”歌われている。

前半はアコースティックぽいミッド・テンポでチル、中盤にはクラブで聴けそうなビートの強いもの、後半はバンド系やバラード系な構成となっており、全13曲聴きどころ満載の濃ゆい内容となっています。

「ZIN」の名前がフィーチャーされる作品を数多く見かけるのは、歌唱の実力はもちろんのこと、人柄の良さにも起因するのだろう。1枚を通してじっくり丁寧に聴いていただきたい作品です。

(営業部 駒木野 稔)




SKINSHAPE / CRATERELLUS TUBAEFORMIS
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008755350


60年代後半〜70年代前半のサイケデリックロックやソウルのムードを、音数少なめ、リバーブたっぷりな近年宅録ポップ的白昼夢サウンドでまとめた良作です。

オーセンティック故にいつ聴いても古びない音楽だと思うのですが、気になるのは27秒のラストトラック「Country Woman」。

剥き出しのリズムボックスと荒い音質のボーカルが他の曲から浮いていますが個人的にかなり好みなので、むしろこの感じでフルアルバム聴きたいと思うのは失礼なんでしょうか?

(新宿ソウル・ダンスミュージックショップ 山本 大騎)




ADRIAN YOUNGE & ALI SHAHEED MUHAMMAD / インストゥルメンタルズ(ジャズ・イズ・デッド 019)
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008745288


ADRIAN YOUNGEとA TRIBE CALLED QUESTのALI SHAHEED MUHAMMADによるプロジェクトJAZZ IS DEADのセカンド・シリーズ、待望の第九弾!
本作はリリース済みの2作品、『Jean Carne(JID012)』と『Lonnie Liston Smith(JID017)』のヴォーカル曲のインスト・ヴァージョン集。
インストとなって楽曲自体の魅力を堪能できる本作は、メロディアスでありながら力強いブラック・ジャズのテイストが詰まった、ジャズ・ファンク好きにもアピールできる内容です!

(下北沢店 安田祐士)




DURAND JONES & THE INDICATIONS / TOO MANY TEARS / CRUISIN' TO THE PARQUE
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008742339


DURAND JONES & THE INDICATIONS待望のNEWシングルは極上のスウィート・ナンバー2曲をカップリング!
A面には2019年にリリースされ、大反響を呼んだ傑作『AMERICAN LOVE CALL』からアルバム屈指のスウィート・ナンバー「Too Many Tears」、B面にはシングル・オンリーの大名曲であり、代表曲の一つでもある「Cruisin to the Park」のバージョン違いをそれぞれ収録。
どちらも楽曲そのものは既出ですが、往年のソウル・シングルを感じさせるレーベル・デザインも相まって、7”シングルというフォーマットでこそ所有していたくなる1枚となっています。
それにしても、改めて1曲ずつじっくり聞くとどちらも本当にいい曲ですね。年末にしみじみしてしまいます。


(ソウル / ブルース WEB 高橋一)




ROBERT COTTER / TIMELESS
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008752500


ソウル&レアグルーヴ・ファンにはジャクソン・シスターズやボビー・ボイドなどでおなじみのタイガー・リリー・レーベルから76年にリリースされた、ハート・ジャケの激レア盤『MISSING YOU』で知られるニュージャージー出身のシンガー/ソングライター、ロバート・コッターがその数年後にイタリア・ミラノの名門ダービー・レーベルからリリースした80年作『TIMELESS』が待望の初オフィシャル・リイシュー!

シックのナイル・ロジャースとバーナード・エドワーズが参加した前作に続き、今作もニューヨーク録音のディスコ・ブギーの快作!

冒頭8分強の長尺「Rock Me With Your Love」がインパクト大ですが、個人的にはソウルフルかつ軽快なモダン・ソウル「Everything Im Living For」が秀逸!

(大宮店 佐藤紘史)




XL MIDDLETON  / THE II TIGHT EP
https://diskunion.net/black/ct/detail/XAT-1245776783


来日公演も盛況だったXL MIDDLETON、最新作はナント日本人ビートメイカーとの日米コラボ作です!
日本のG-RAPシーンを支えるショップII TIGHT MUSIC全面バックアップの元、来日記念として発売された今作。
ビートはT-GROOVE、Phonk Gee、THE DESO BAND、DJ DAY-G、DJ BOOTY-GORIS、FunkStone、TRIGGABEATZが担当。
日本のBOOGIE、ウェッサイ、ギャングスタ・ラップシーンをリードする面々によるビートにXL MIDDLETONのメロウな歌やラップがのり、メロディアスなモダンファンク、ブギ―、ヒップホップな各々のカラーを出したいずれも良曲となっております!

(ディスクユニオン柏店 及川遼太)




BRIT FUNK ASSOCIATION  / ANCESTRAL VOICES
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008762267


70年代後半~イギリスで燃え上がり、アメリカでも大成功した「LIGHT OF THE WORLD」を中心とした、ブリット・ファンク旋風を知っている方は勿論、ソウル/ジャズ・ファンク入門編としても聴きやすくハイクオリティな作品。

BRIT FUNK ASSOCIATION=UKファンク界オールスターバンドのメンバーは、「INCOGNITO」の前身「LIGHT OF THE WORLD」や、そのメンバーが別名義で活動していた「BEGGAR & CO.」、さらには「HI-TENSION」や「CENTRAL LINE」のメンバーで構成され、「INCOGNITO」のメンバーも参加する豪華なアルバムとなっている。

収録曲はすでにライブで定番の曲に加え、往年の名曲「AVERAGE WHITE BAND」の「Pick Up The Pieces」や、このメンバーでやるならこの曲でしょうとばかりに、アンセム・ナンバー「INCOGNITO」の「Always There」も収録、曲中ではソウル・ファンクの名曲フレーズをところどころに散りばめるあたりも、それぞれメンバーの遊び心が楽しめる内容となっている。

これはいつか生でライヴを体験したい!
(ソウル / ブルース WEB 黒須遊)




SONJA RYSHARD / STEP BACK
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008762266


欧州を中心に再評価の進むLATE 80’sサウンド。

日本では、少し懐疑的に見られている年代だが、今までは60〜70年代の音源のリリースが中心だったNUMEROからも「ECCENTRIC BOOGIE」が発売されたりと、世界的には確実に注目は集まっている。

今回リイシューされたSONJA RYSHARD”STEP BACK”も名門ATHENS OF THE NORTHからリリースされた80’S UKソウル・コンピ「JUST US」に収録され、注目を浴びた一曲。

UKらしい爽やかなメロウさを持つ、アーバン・ミッド・チューンで、内容も◎!

今回リイシューを行ったFREESTYLEも現行作品のイメージが強かったものの、ここ最近はマイナー80’sの12INCH再発にも力を入れており、侮ることが出来ない。

この年代のアイテムは世界各地でオブスキュアなタイトルがリリースされているものの、まだまだ埋もれているものも多いのが実情で、ディガーたちがこのフロンティアを切り開いていくのは必然なのかもしれない。
(お茶の水ソウル/レアグルーヴ館 野口浩生)




QUANTIC / DANCING WHILE FALLING
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008752725


2000年初頭からコンスタントにリリースを続けるQuanticのニューアルバムが登場!
Quanticといえば、長年UKのレーベルTru Thoughtsから数多くの名作をリリースしてきましたが、今回はなんとベルギー発、現在ロンドンに拠点を置く大手インディペンデントレーベルPlay It Again Samからのリリース!
ここ最近の作品に比べると、より洗練されたポップな仕上がりとなっております。

もちろん真骨頂のファンキーブレイクビートは健在!マルチインストゥルメンタリストの名に相応しい聴きどころ満載な作品です。
(渋谷ジャズ/レアグル-ヴ館 横山尚吾)




PENZA PENZA / ELECTRICOLORIZED
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008759209


エストニアの現行ファンク・バンド、PENZA PENZAが新作を発表!!
PENZA PENZAは手掛けた作品を数えていけばキリがないほどの膨大なリリースをしているエストニアの奇才MISHA PANFILOVが率いているバンドとしても近年話題となっている。
FUNK NIGHTからのリリースとなる今作も、イナたさ前回のタイトな演奏であり、FUNK NIGHTフレーヴァーがしっかり香っている。
6分越えの曲が5曲中4曲を占めており、幾何学模様などの浮遊するサイケ感も満載である。
ストレートにかっこよいDEEP FUNKも良いが、何か更に一癖欲しいSOUL/FUNKファンの方やサイケ好きにもガチっとはまる一枚になっています。
(新宿中古センター 中沢光)




SILENT MAJORITY / Frightened Girl / Something New About You
https://diskunion.net/black/ct/detail/XAT-1245776431


NAKABA KOTAJIMA氏による7インチ再発プロジェクト「Thank you, Soul」の第2弾が登場。

第1弾はマイアミのT.K.レーベル傘下「Dig」のカタログからの2タイトルでしたが、今回はJimmie Soul氏の選曲で、フィラデルフィア出身で前身はTHE FORMATIONS、後にはHOT ICEと名乗りATLANTICでもリリースのあるヴォーカルグループSILENT MAJORITYがHOTWAXレーベルで発表した2枚のシングルからグレイトな2曲をチョイスしたダブルサイダー仕様です。

HOTWAX(/INVICTUS)といえばHDHが中心となり、彼らの古巣MOTOWNのL.A.移転と前後して70年前後のデトロイトを背負い名曲・名盤を多数生み出したビッグレーベルですが、日本では90年代にがっつり再発が進んで定番感が強すぎるのか、近年の中古市場ではさほど人気は高くない(?)印象で、今回の再発もこのお馴染みのオレンジ色のラベルを見たときは正直意外だったのですが、まさに今の潮流にぴったりなスウィートなテイストでこんな良い2曲があったとは!

MADLIBがサンプリング使用した絶品スロウ「Frightened Girl」、そしてHOTWAXらしいグッとこみ上げる70Sノーザンな味わいもあるミディアム「Something New About You」とSILENT MAJORITY、素晴らしいですね。

目利きのお仕事流石でございます。両曲ともオリジナルはスチレン盤とのことですので今回のヴァイナル化、その意味でも価値のあるリイシューとなります。
(千葉店 沢野太郎)




FERDI / ROMANCE
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008736483


パリのイカしたブギートラックメイカー"DABEULL"がプロデュースし話題のブリュッセルのサックス奏者!FERDI!の初のフィジカルリリースとなる極上ブギーファンクアルバム『ROMANCE』をご紹介。
世界的なトレンドとして長い80'sサウンドや、海外でもサンプリングされたりと未だ人気衰えない日本のCITY POPにも通じる洗練された音数少なめの踊れるかつスィートな気持ちになれるバックトラックにメロウなサックスの相性が抜群過ぎて脳みそトロける必聴盤。

"DANTE ELEPHANT""TUXEDO""T-GROOVE"などその筋が好きな方や夜のフロアを煌びやかに輝かせたい方はぜひ聞いてください。
(ユニオンレコード渋谷 松本豪雄)




V.A. / SKYWAY SOUL: GARY, INDIANA
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008749882


みんな大好きNUMEROのコンピの新作はインディアナ州ゲーリーで生まれたマイナー・ソウルをコンパイルしたもの。
今年の4月にリリースされた『MID-ATLANTIC STORY VOL.3』では、チェサピーク湾地域のローライダー・ソウルをピックアップするなど、地域ごとにスポットを当てているNUMEROの素晴らしい仕事ぶりを改めて再確認できる良作。
NEWDAYやSKY'S THE LIMIT、BILLY FOSTER、KRASH BANDなど多くのソウルリスナーから人気の高いアーティストからマイナーなものまで選曲。
近年のレコード価格の高騰でなかなかフィジカルに手が出なくなっているが、こういった1枚でまとめて聴けるコンピは有り難い限り。
(ソウル / ブルース WEB 藤原啓)




ARETHA FRANKLIN / CAN YOU LOVE AGAIN / I'M TRYING TO OVERCOME
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008762264


聴くだけで泣けてくるような、極上のソウルフルな歌姫と言えばやはりアレサ・フランクリンが浮かんできます(いろんなご意見はありますでしょうが)そんなクイーン・オブ・ソウルの彼女の当時はアウトテイクであった曲を7インチカット。

A面には72年、クインシー・ジョーンズをプロデューサーに迎えて作られた『HEY NOW HEY』から「Can You Love Again」、B面には70年、アトランティックでの9作目となる名盤と名高い『SPIRIT IN THE DARK』から「I'm Trying To Overcome」、当時のアルバムとしては未発表音源ではありますが(2007年の未発表音源集に両方入ってます)どちらの音源もシングル盤としてリリースするにふさわしい楽曲。

なぜこの2曲が当時は選ばれなかったか、名曲が多すぎるのでしょうか。

とにもかくにもやはりこのお方にバラードを歌わせると右に出るものはいません。最高です。

(大阪店 江藤玄太)




FRED DAVIS  / CLEVELAND BLUES
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008742307


オハイオ州クリーヴランドと言えば、ロバートJR.ロックウッドが晩年を過ごした場所。

その地で人知れず活動していたブルースマンの音源がここに明らかにされた。

その証人が何と今をときめくイーライ・ペーパーボーイ・リードだ!

カンサスでのミュージシャン活動の後、収監され流れついたこの地でイーライの父にギターを教えたのだという。

父から聞かされてきたその男の残したテープを実家の屋根裏から見つけリリースを決断したという彼には心から拍手を送りたい。ご当地でローカルな活動をひっそり続けていたと思われるが、彼の地ではブルースという表現はこんな風に自然な形で日常に溶け込んでいたのた。

そして肝心の音はというと…バンド・サウンドはラフな感じのブーガルーを筆頭に、ブルースには欠かせないランプ&ランプ、スローもしっかりと聴かせてくれる。

他にもピアノのみをバックに歌う曲、生ギターでの弾き語りなども混在、所謂ライヴ盤とも違うし、記録として残した感はありありだが、逆にそれがリアルな空気感を伝えてくれる。

地声やファルセットを駆使した歌も悪くない。

さて、ソウルしか聴かない人とブルースしか聴かない人の分断が続く我が国で、イーライの真摯なメッセージは届くのだろうか。僕はブルース好きの端くれとしてこれを手にして聴く事に決めた。

(町田店 秋元伸哉)







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