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【収録内容】
1-5 デヤン・ラツィック(1977-):イストリアの様式によるピアノ協奏曲 Op. 18(2014/2021)
6-9 ナトゥコ・デヴシッチ(1914-1997):イストリア組曲(1948)
10,11 イヴァン・マテティッチ・ロンジロフ(1880-1960):イストリア民族賛歌
12. デヤン・ラツィック:イストリア民族賛歌のオルタレーション Op. 29(2022)...世界初録音
【演奏者】
デヤン・ラツィック(ピアノ)...1-5
シュチェパン・ヴェチュコヴィッチ(ソピラ)...10
クロアチア・ラジオ・テレビ合唱団...11
トミスラフ・ファチニ(指揮)...11
ミュンヘン放送管弦楽団...1-9、12
イヴァン・レプシッチ(指揮)...1-9、12
録音:
2022年11月14-18日 Munchen,BR, Studio 1(ドイツ)...1-9、12
2022年12月8日 Zagreb, Croatian Radio and Television(HRT), Studio Bajsic(クロアチア)...11
2022年12月21日 Zagreb, Croatian Radio and Television (HRT), Studio 1(クロアチア)...10
総収録時間:62分
CHANNEL CLASSICSやONYXに多くの録音がある人気ピアニスト、デヤン・ラツィックと、ミュンヘン室内管弦楽団の首席指揮者イヴァン・レプシッチは1歳違いでともにクロアチアの生まれ。このアルバムは、クロアチア西部のイストラ(イタリア名イストリア)半島の音楽文化に彼らが捧げるオマージュです。
イタリア、スロヴェニアと国境を接するイストラ半島は豊かな民俗音楽の宝庫で、五音音階の独特な使用、個性的な和声とリズムは、合唱や民族舞踏によって伝承されてきました。ラツィックは早くから作曲にも取り組んでいて、このアルバム冒頭に収められた「イストリアの様式によるピアノ協奏曲」は5楽章から成る演奏時間36分余りの堂々たる作品。エキゾチックなサウンドとピアノのヴィルトゥオジティを堪能できます。続く「イストリア組曲」はクロアチア音楽界の重鎮だったデヴシッチによる民俗音楽を素材とした作品。バルトークを思わせる箇所もあれば異なる風合いもあり、興味深い音楽です。トラック10で使われているソピラはリードを持つ民族楽器で、その個性的な音色は地域のシンボルとされています。最後を締めくくる「イストリア民族賛歌のオルタレーション」はイストリア民族賛歌の旋律を主題とした12の変奏曲。
(ナクソス・ジャパン)
DEJAN LAZIC / デヤン・ラツィック
クロアチア出身のピアニスト (1977-)