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シェーンベルク: 弦楽四重奏曲 第2番ほか
エマーソンQ、バーバラ・ハンニガン
【エマーソン弦楽四重奏団、47年の歴史に幕。ラスト・アルバムはバーバラ・ハンニガンとの共演。】
2023年10月をもって解散することを発表した、現代弦楽四重奏の雄エマーソン弦楽四重奏団。ラスト・アルバムの中心演目に選ばれたのは、2015年のバーバラ・ハンニガンとの初共演から録音を決めていたという、シェーンベルクの弦楽四重奏曲第2番。調性から無調への流れを1つの作品の中で体験するようなこの作品を彼らは「私たちを未知の音響的領域へと誘う、深い感情的な根を持つ、登らなければならない高い樹」に例えており、第3楽章から加わるソプラノ独唱についてハンニガンは「世紀末の原始的な叫びで愛からの解放を願う、重い一撃」だと語ります。併せて収録されたのは、シェーンベルクの元で学び本格的な作曲家としてデビューしてまもなくのベルクによる弦楽四重奏曲、二十代前半の若きヒンデミットによって書かれ、ハンニガンが「宝石のような作品」と大切にしている「メランコリー」、そしてベルトラン・シャマユが加わり美しく歌い上げられるショーソンの傑作「終わりなき歌」。半世紀近くに渡る彼らの芸術の余韻を重く美しく引くアルバムです。
(ナクソス・ジャパン)
【収録内容】
パウル・ヒンデミット(1895-1963):
1-4. メランコリー Op. 13
アルバン・ベルク(1885-1935):
5-6. 弦楽四重奏曲 Op. 3
エルネスト・ショーソン(1855-1899):
7. 終わりなき歌 Op. 37
アルノルト・シェーンベルク(1874-1951):
8-11. 弦楽四重奏曲 第2番 嬰へ短調 Op. 10
【演奏者】
エマーソン弦楽四重奏団
ユージン・ドラッカー(ヴァイオリンI...1-4、8-11/ヴァイオリンII...5-7)
フィリップ・セッツァー(ヴァイオリンI...5-7/ヴァイオリンII...1-4、8-11)
ローレンス・ダットン(ヴィオラ)
ポール・ワトキンス(チェロ)
バーバラ・ハンニガン(ソプラノ...1-4、7、10、11)
ベルトラン・シャマユ(ピアノ...7)
録音: 2022年8月 放送音楽センター、ヒルフェルスム、オランダ
収録時間: 73分
EMERSON STRING QUARTET / エマーソン弦楽四重奏団
アメリカの弦楽四重奏団